■変化を繰り返しながら未来に向けた歩みを進めるために
竹田市長 土居昌弘
あけましておめでとうございます。令和7年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年は、新竹田市施行20周年の節目の年となります。この記念すべき年を迎え、過去20年間の歩みを振り返るとともに、今後の竹田市のさらなる発展を目指し、未来に向けた歩みを進める所存です。
さて、人口減少社会において、本市が抱える問題を一朝一夕で解決することはできません。現在、限られた予算の中で、第2次竹田市総合計画で策定した将来像「ひとが輝き未来へつなぐいのち溢れるまち『竹田』」の実現に向け、事業評価を重ねつつ、計画的に事業を進めております。
例えば、3歳未満第1子保育料無償化、市立中学校制服購入や高齢者の罹患率が高いといわれる帯状疱疹ワクチン予防接種費用の一部を助成などは、市民の暮らしの困りごとを施策として形にしたものです。
また「いのち」を重んじ、環境に配慮するために築40年の市葬祭場の改築も進めております。
一方で人口減少を緩やかにし、それに対応した地域社会を構築するために「暮らし」から「しごと」までを支援する新たな移住施策として、若者・子育て世帯を対象に、社会人インターンシップという新しい手法を取り入れました。昨年の速報値では38世帯62人が移住し、10年前のおよそ3倍で、直近4年間とコロナ前の4年間を比較しても1・5倍の増加となっております。
また農業分野においても、ファーマーズスクールを活用して新規就農者を確保し、農業所得向上のために高収益作物への転換や拡大、さらに高付加価値化や生産体制の高度化などに積極的に取り組んでおります。
さらに、竹田市の発展には欠かせない『中九州横断道路』ですが、竹田阿蘇道路区間も整備が進み、滝室坂道路の開通見通しが令和8年度である旨、発表されました。中九州横断道路の全線開通に向け、また一歩前進したといえます。今後もさらに積極的に国や県に働きかけ、1日も早い全線開通を目指し強力に推進するとともに、道づくりがまちづくりになるよう努めてまいります。
今年は「乙巳(きのとみ)」の年で「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年」といわれております。このことを胸に刻み、市民の皆様とともに確かな成長を実現するため、心を合わせて取り組みを進めていく所存です。
今後とも、皆様の一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして希望に満ちた素晴らしい年となりますよう心から念願申し上げ、新年の挨拶といたします。
■竹田市の未来に新しい風を
市議会議長 佐藤美樹
明けましておめでとうございます。竹田市議会を代表して謹んで新年のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましてはお健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は市議会に対しまして深いご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、昨年は元日の能登半島沖地震をはじめ、全国的に災害の多い年となりました。改めて竹田市における防災の促進や道路網整備の重要性を感じた次第です。
昨年、議会では次の事業に取り組みました。(1)温泉施設管理運営等調査特別委員会の発足(2)議会BCP(業務継続計画)の策定着手(3)選挙公営制度の導入です。
(1)温泉施設管理運営等調査特別委員会では、全議員で構成する特別委員会を立ち上げ、赤字経営の続く市営・市設置の温泉施設の調査を行い、経営改善を市長に求めました。
(2)議会BCP(業務継続計画)とは、大規模災害などの非常時において、議決機関として迅速な意思決定を行う体制や二元代表制の機能維持を図るため、組織体制や議員の行動基準等を定めるものです。南海トラフ巨大地震などの発生に備え、計画を策定中です。
(3)選挙公営制度は、資産の多少にかかわらず立候補できるよう、選挙運動費用の一部を公費で負担する制度です。本年4月の市長選挙・市議会議員選挙から施行されることとなり、これまで議会が要望してきたことが実現しました。年齢や性別を問わず多様な人材が立候補し、竹田市に新しい風が吹くことを期待しています。
この2年間、上記以外にも議員定数の見直しに始まり、常任委員会の構成変更、高校生議会の実施などを進めてまいりました。全議員が課題に真剣に向き合い、議論を重ね、短期間で議会改革を進めることができました。
竹田市の未来のためにビジョンを描き、かつ行政監視機能を発揮する市議会として、議員一同邁進していく所存でございます。なお一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、竹田市が活力にあふれ、皆様が笑顔で暮らせる素晴らしい年になりますよう心よりご祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
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