■154人の方が二十歳を迎えました
1月12日、グランツたけたで「令和7年竹田市二十歳の集い」が行われ、二十歳を迎えた154人のうち102人が出席しました。式では、藤田和徳副市長より倉原侑也(くらはらゆうや)さん(久住中卒)に記念品として市からタンブラー、まちづくり株式会社からはクオカードとまちめぐり手形が贈られました。土居昌弘市長は「かけがえのない仲間やふるさとが、竹田市にあることを忘れずに、高い志と勇気を胸に丁寧に生きてください」と挨拶。
最後に、二十歳の集い代表として植本千里(うえもとせんり)さん(都野中卒)が、力強く誓いの言葉を述べました。
■竹田市を活性化させていくため
二十歳代表 植本千里
大人になるということは同時に、さまざまな決断を迫られることでもあります。ある研究では、一日に人間が決断する回数は約九千回という話があります。私たちは数多くの繰り返しを踏み、これからの社会を歩んでいく中で求められていることは何か、また、社会に対してできることは何か、時には迷い、苦悩しながら導き出していかなければなりません。時には失敗や挫折も経験し、経験を重ねることで人生は豊かになると考えています。
人生とは、糸から織り成された布のようなものだと思います。私たちを形づくる布は、人との出会いや、言葉、初めての経験、環境等、さまざまな糸によって紡がれます。人それぞれ布の織り方、糸の紡ぎ方は自由です。自分には無い糸を他人から吸収し、自分の人生を豊かにするも良し、自分の糸を共有することで他人の人生に彩りを添えるも良し。人生で大切なことは、その糸をより太く、より美しく、より鮮やかに多くの糸を編み合わせ、自分らしい模様を作り出していくことです。自分らしい模様を作り出すことは、自身の成長や夢の実現だけでなく、周囲の人々のことを理解し、絆を深めることにも繋がると私は思います。また、自分がこれまで織り成した布を活かして力を発揮することが社会への貢献にもつながると信じています。私自身、人の心に寄り添える人になりたいと考えています。私が発する言葉という糸で、冷えきっていた誰かの心に温もりを与え、私が編み出す模様で、誰かの人生に笑顔を届けることができればと思います。
これまで、共に歩んでくれた友人、いつも温かく見守ってくれた地域の方々、時に優しく時に厳しく指導してくださった先生方、そしてどんな時でもそばにいてくれる家族への感謝を忘れずに、日々精進することを誓います。
そして、最後に私には夢があります。それは有名になることです。この夢は、私のためでもあり、竹田市を活性化させていくためでもあります。竹田には、岡城跡がある。温泉がある。あたたかく見守ってくださる市民もいる。そして何より、植本千里がいる。そう言ってもらえるよう日々精進してまいります。それまで土居市長をはじめ、来賓の皆さまには、あたたかく見守っていただきたいと同時に、私が有名になった姿をお見せしたいので、どうか長生きしてください。そして、将来有名になった私から皆さまへ一言。ファンレター待ってます。
以上をもって、二十歳を代表しての誓いの言葉とさせていただきます。
■二十歳を迎え 今の思いなどを伺いました
(1)現在の状況
(2)20年を振り返って心に残っていること
(3)理想とする大人像
(4)将来の夢や目標
(5)ひとこと
▽谷畑萌(たにはたもえ)さん(竹田南部中卒)
(1)大分大学に進学し、小学校、中学校の教員になるための勉強をしています。
(2)友人と過ごした時間です。嫌なことを忘れて笑い合えた時間は一生の宝物です。
(3)周囲の人に優しさや気遣い、思いやりを持って接することのできる人。
(4)楽しく健康に過ごす。
(5)これからも感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
▽穴見日向(あなみひなた)さん(緑ヶ丘中卒)
(1)専門学校で作業療法士の勉強をしています。
(2)さまざまな大人の方々が自分を支援してくださっていたんだな。愛されていたなと感じています。
(3)優しく、芯がある人。
(4)全ての人がお互いに支え合える地域、世界の形成。
(5)なぜか20歳になれると思ってなかったので、とても驚いています。
▽佐藤凜夏(さとうりんか)さん(竹田中卒)
(1)県内の大学で、看護師と養護教諭の免許を取得するために勉強をしています。
(2)大学受験です。心身ともに追いつめられていた時期でもありますが、友人とお互いに励まし合いながら目標を達成させることができました。
(3)相手の気持ちや状況に寄り添える、思いやりのある人。
(4)たくさん働いて、たくさん旅行を楽しみたいです。
(5)20年間、私を支えてくれた家族や友人に感謝しています。これからもよろしくお願いします。
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