2月1日は「フレイル」の日 働く世代からのフレイル予防

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フレイルの日は、「フ(2)レ(0)イ(1)ル」と読む語呂合わせから、フレイルの概念、予防の重要性を多くの方に認識してもらい、健康長寿社会の実現を図ることを目的として、令和2年に認定・登録されました。

■「フレイル」とは?
フレイルとは、健康と要介護の中間に位置する状態で、運動、栄養、口腔、社会・心理の4つの機能の低下によって起こります。
特に運動機能の低下において、筋肉量は30歳代をピークに減少し、60歳代から急降下。その中でも下半身の筋肉量は、上半身に比べ低下率が高いとされており、若い方でも、やせや筋力低下などのフレイルの芽を放置すると、将来、フレイルのリスクが高まります。

■転倒予防のためには片足立ち5秒以上必要
転倒予防のためには、少なくとも片足立ちが5秒以上できる必要があるとされています。しかし、本市で75歳以上を対象に行ったフレイルチェックでは、片足立ちが5秒以下の方の割合は年代が上がるほど高くなっており、80歳代前半で約3割、85歳以上では約半数を占めていました。

▽フレイルチェックで片足立ちが5秒以下だった方の割合〔年代別〕

■骨密度の低下にも注意
人の骨量は、男女とも40歳代後半から50歳代ぐらいの間に減少し始めます。
特に女性は、閉経後に骨形成を促進する働きがあるエストロゲンの分泌量が急激に減ることで、骨量の減少が著しくなります。

■転倒時の骨折リスクは特に、女性が高い
フレイルチェック時に行ったアンケートの結果では、転倒歴をみると男性11・3パーセント、女性13・3パーセントと大きな差はないものの、骨折歴では男性の7・2パーセントに対し、女性は16・3パーセントとリスクが高くなっています。その背景として、骨粗しょう症の罹患率の高さにあることが明らかになっています。
実際、75歳以上の後期高齢者医療保険の高額な疾病順位で、骨折は4年連続1位で、骨粗しょう症による圧迫骨折が最も多くなっています。

▽転倒に関するアンケートの結果(男女別)

■男性も、作業中の転倒・転落に注意!
骨折要因分析の結果、本市の70歳代前半では、足が滑る、バランスを崩す等による転落が27パーセントを占めており、大怪我につながったケースも少なくありません。

■日常生活の中で“貯筋”を意識!
自身の筋力を過信せず、すぐに物につかまれる安全な環境で、片足立ちがどれぐらいできるかチェックをしましょう。20秒未満の場合は、日常生活の中で体を動かすことを意識し、介護予防のための体操をするなど予防活動をお勧めします。

■栄養バランス食とお口の健康も大切!
食事は活力の源です。特に、たんぱく質を十分に摂取しないと、筋肉の量や質が低下し、結果的にフレイルを招きやすくなります。
バランスのとれた食事を3食とり、おいしいものを長く食べ続けられるよう、お口の健康にも気を配ることが大切です。

■すごーく元気になる教室で仲間と楽しく予防活動
地域の集いの場で、介護予防のための体操(めじろん元気アップ体操)やレクリエーションを行うことで、筋力低下や閉じこもり、認知症などを防ぎ、日常の生活動作に必要な機能向上を目指す「すごーく元気になる教室」を開催しています。参加費は無料です。送迎が必要な方はご相談ください。

▽和の郷会場(対象…65歳以上)
開催頻度：週1回/2時間程度
参加期間：最長6か月
☆教室修了後は、各地域のすごーく元気になる教室等を紹介しています。

▽各地域　市内17箇所(対象…65歳以上)
開催頻度：月2回(1回/2時間程度)
☆地域の公民館等で開催しています。

申込・問合せ：高齢者福祉課
【電話】63-4809

■〔改善率9割超〕パワーアップ教室(自己負担なし)
運動・口腔機能が低下している方や低栄養状態の方などが、おおむね3か月間、週1回(計12回)リハビリ専門職が実施する教室に参加し、自宅で自立した生活を続けていくことを目指します。
教室の内容：
・ストレッチ、筋力強化の運動・個人に合ったバランスのよい食事内容のアドバイス
・歯のブラッシング、お口の体操など
開催場所：いずれかを選択
・竹田市高齢者いきいき交流センター(竹田市総合社会福祉センター裏)
・大久保病院(リハビリ室)
※送迎が必要な方はご相談ください

参加や詳細についてのお問い合わせ：竹田市地域包括支援センター
【電話】64-0310

■年齢問わず、自由参加可(出欠の連絡不要)の「健幸運動教室」も好評開催中!

問合せ：高齢者福祉課
【電話】63-4809