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豊後大野のきらり☆人

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大分県豊後大野市

■シイタケ一筋65年 小野祝保(おのしゅくほ)さん(三重町)
今月号のキラリ人は、きのこ類の調査研究の功績者や優良経営者に贈られる「第45回森喜作賞」に選ばれた小野祝保さんです。冬期間に「ほだ木」に散水し凍結させ春の発生を促す「凍結散水技術」を確立し安定した生産と経営を継続され、全国乾椎茸品評会でも農林水産大臣賞をはじめ数多くの賞を受賞しています。小野さんは、農業高校を卒業後、家業を継ぎ自身で経営を始め、栽培技術の向上・普及や後継者育成に取り組み、仲間と「日本一のなば山師になろう会」を作り、切磋琢磨(せっさたくま)してきました。
凍結散水技術を確立したのは暖冬がきっかけ。暖冬で、これまで使っていた低温性品種でシイタケができにくくなり、低温性品種を絶やしてはならないと、暖冬でも低温性品種の発生を促す凍結散水技術を確立させました。大雪の時に必ず豊作になっていたそうで、積み重ねた過去の経験から凍結による刺激がシイタケの発生や成長に必要と見いだし、それを再現するため試行錯誤を重ねたとのこと。「冬場に川の中に入れたり、木槌(きづち)でたたいたりといろいろ試し、失敗しても次に必ず生かせるように工夫を重ね、抑制(ほだ木を休ませる)と散水と刺激を調整する方程式を見いだしました」と話す小野さん。「シイタケづくりは基本をしっかり身に付けることが一番大事。その基本を応用することで暖冬に対応できたと思います」と笑顔で話します。今後は「若い人にはこれまでの経験を伝えて後継者の育成に力を入れていきたいです」と力強く話しました。

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