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歴史探訪 普光寺磨崖仏(県指定史跡)

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大分県豊後大野市

現在「あじさい寺」として有名な普光寺ですが、古くは「筑紫尾寺(ちくしおじ)」といい、豊後大友氏にゆかりのある寺院のうちの一つです。
普光寺が初めて史料上に登場するのは鎌倉時代。豊後大友氏の初代である大友能直(おおともよしなお)の死後、その妻・深妙(しんみょう)が弘長3(1263)年に「筑紫尾寺」と寺領を孫である志賀禅季へ譲った記録が残されています。普光寺磨崖仏がいつ誰によって造られたのかは分かりませんが、少なくとも弘長3年以前の鎌倉時代前期に寺の創建に関わって彫られたものと考えられています。
その後、筑紫尾寺は中世の間に禅宗寺院となり、一時衰退してしまいますが、江戸時代に岡藩主中川公によって再興され、真言宗寺院「筑紫山普光寺」へと改められました。磨崖仏のとなりの舞台や護摩堂(ごまどう)も中川公によって整備されたと伝えられています。
雨の日の普光寺磨崖仏は、不動明王の背後の炎の表現が見えやすくなります。あじさいの彩りとあわせてぜひ注目してみてください。

問い合わせ先:豊後大野市資料館
【電話】0974-24-0040
休館日:月曜・祝日

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