令和6年は、三重町の虹澗橋(こうかんきょう)が架けられてから200年、清川町の出会橋(であいばし)が架けられてから100年という節目の年になります。
虹澗橋は文政7(1824)年6月に完成。当時の三重郷は臼杵藩の領地だったため、米などの年貢を臼杵城下まで運ぶ必要がありました。虹澗橋ができるまで、農民たちは急坂を下り、苦労して三重川を渡っていました。そこで、三重と臼杵の3人の豪商が資金を出し合い、頑丈な石橋を架けました。緩やかなアーチを描くその姿が谷間を渡る虹のようであったことから「虹澗橋」と名付けられました。出会橋は大正13(1924)年7月に完成しました。当時は豊肥線の延伸工事が行われており、大正11(1922)年には牧口駅(現:豊後清川駅)が開業しました。出会橋は轟地区の人々が安全に奥岳川を越えて駅に行けるように架けられたと言われています。
市内には、ほかにも多くのアーチ式石橋が現存し、その数は112基と全国最多となっています。長い歴史が刻まれたこれらの石橋を今後も大切にしていきましょう。
◆おおいた豊後大野ジオパークトークイベント
ジオパーク認定10周年
虹澗橋完成から200年、出会橋完成から100年を記念して、大分県の石橋に関するトークイベントを開催します。講演のほか、石橋模型体験コーナーや県内の石橋のパネル展示などを予定しています。皆さまのご来場をお待ちしています。
日時:2月25日(日)13時30分~16時30分(13時開場)
会場:エイトピアおおの小ホール
入場:無料
問い合わせ先:商工観光課 ジオパーク推進室
【電話】0974-22-4089(内線2459)
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