豊後大野のキラリ★人

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◆全日本剣道連盟　功労賞受賞　後藤清光さん(三重町)
今月号のキラリ人は剣道界最高の栄誉とされる全日本剣道連盟の功労賞を受賞した剣道範士八段の後藤清光さんです。後藤さんは、全日本剣道連盟で常任理事・審議員などを歴任されたほか、強化委員長として日本チームの監督を務められ、長年にわたり指導者の育成や剣道の普及発展に貢献されました。
後藤さんは、高校2年生の時、剣道部監督に誘われ剣道を始めました。高校卒業後は皇宮警察本部に入庁し、皇族の護衛や皇居などの警備を行う傍ら、全国の警察が集う剣道大会で団体優勝するなど、全国大会の中心選手として活躍されました。選手引退後は警察大学校術科教養部教授、主任教授、教養部長を歴任し警察剣道指導者の育成に尽力されました。「大切にしてきたことは勝負に勝つことでした。選手時代には、まず強くなろうと稽古をしっかりやりました。指導者となってからは、勝負に強い選手を育て、いかにして選手に勝たせるかを考え指導してきました」と話す後藤さん。これまで指導した多くの剣士の中には、日本を代表する選手もおり、「かなり厳しい稽古でしたが、本人がよくついてきてくれました」と振り返りました。
84歳になった現在も毎週行われている地元の稽古会で汗を流しています。市内外から後藤さんに指導してもらいたいとこれまで訪れた多くの剣士が高段者に。「自分が教えた剣士が昇段審査に受かってくれるのが一番うれしいですね」と笑顔で話しました。