◆シリーズ豊後大野の石 (7)蛍石
シリーズ豊後大野の石、第7回は蛍石です。
蛍石は透明感のある鉱物の一つで、含まれる不純物により、白色、緑色、黄色、ピンク色などを帯びることがあります。加熱すると光を発することから蛍石と名付けられたと言われています。また紫外線を照射すると紫色の蛍光を発します。
蛍石の成分はフッ化カルシウム(CaF2)で、半導体製造などに欠かせないフッ化水素酸のほか、フッ素樹脂などの原料となります。また、幅広い波長の光を通し、色分散が少ないことから、高級光学レンズにも用いられます。
蛍石は緒方町南部の尾平鉱山や豊栄鉱山などから産出しましたが、いずれの鉱山も現在では閉山しています。
◇企画展開催中
豊後大野市資料館ジオパークミュージアムでは、企画展「おおいたの鉱物-地球からのおくりもの-」を開催しています。普段は展示していない大分県産出の貴重な鉱物約30点を展示中。皆さんのお越しをお待ちしています。
期間:9月15日(日)まで(観覧無料)
問い合わせ先:豊後大野市資料館
【電話】0974-24-0040
休館日:月曜日・祝日
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