人権は、誰もが生まれながらに持っている幸せに生きるための権利であり、私たち一人一人の日常生活を根幹から支えている大切なものです。今回は、市内で活動されている「地域人権教育・啓発推進協議会」および「人権擁護委員協議会」の取り組みについてご紹介します。
◆地域人権教育・啓発推進協議会の取り組み
地域人権教育・啓発推進協議会は、地域ぐるみで自主的な学習や啓発活動を実践することにより、人権尊重の精神に富んだ明るく住みよいまちづくりに寄与することを目的として活動しています。協議会委員は、目的に賛同する各町の個人や団体の代表者等により構成されています。
活動内容としては、協議会委員一人一人の人権意識の向上を図るため、差別をなくす市民のつどいや各町公民館人権学習学級講座、人権を守る市民のつどい、男女共同参画市民のつどい等に積極的に参加したり、他の町の地域人権教育・啓発推進協議会と連携し合同で人権研修を開催したりしています。
そのほか、各町独自の取り組みとして、様々な分野の人権学習会の開催、差別体験や日頃感じることなどを表現した一行詩の募集、いきいきサロン等での学習、小学校での人権についての読み語り等の実施、小学校の児童を対象にした人権啓発物の配付、花いっぱい運動などを行い、お互いの人権を尊重し合う地域づくりを進めています。
問い合わせ先:人権・部落差別解消推進課 人権・部落差別解消推進係
【電話】0974-22-1152(内線2492)
◆人権擁護委員協議会の取り組み
人権擁護委員は、市町村から推薦された民間の方々で、法務大臣が委嘱します。この委員は、地域社会における人権問題の解決を目指し、様々な活動を行っています。現在、豊後大野市からは12人が選任されており、地域の人権問題に対する相談窓口として機能し、困っている方々に対して適切なアドバイスや支援を提供しています。
(1)週1回、人権擁護委員が法務局へ常駐して行う「常駐人権相談所」
(2)法務局まで来庁できない方のために、年2回程度事前に開催日・開催場所等を定めて公民館等で行う「特設人権相談所」
(3)人権擁護委員の自宅で行う「自宅相談」の3つの方法で行っています。
相談を受けた場合は、相談者に対して解決方法をアドバイスしたり、必要に応じて関係機関の紹介を行います。
また、相談を受けた内容に人権侵害の疑いがあり、相談者(被害者)が人権擁護機関の関与を希望する場合には、人権擁護委員が法務局とともに調査や救済活動を行うことがあります。
また、地域での啓発活動にも力を入れており、人権についての理解を深めるための情報提供を行い、地域住民が人権問題に関心を持つきっかけを作ります。特に、次世代を担う子どもたちに対しては、早期から人権意識を育むことが重要であり、小学生を対象とした、「人権の花運動」や出前授業「スマホ・ネット安全教室」等を開催しています。
私たちの地域には、多様な背景を持つ人々が共存しています。その中で、人権擁護委員は、全ての人が平等に尊重される社会を実現するために日々活動しています。もし、人権に関する悩みや疑問がある場合は、お気軽に人権擁護委員または大分地方法務局竹田支局までご相談ください。秘密は厳守され、相談は無料です。
問い合わせ先:竹田人権擁護委員協議会・大分地方法務局竹田支局
【電話】0974-62-2315
◆地域人権教育・啓発推進協議会啓発の取り組みの様子
・「放課後チャレンジ教室」
車椅子の乗車体験や認知症などについて学ぶ「障がい体験教室」を実施。(三重町)
・「暮らしの中の一行詩」の表彰式。小学1年生から95歳の方まで232点の応募がありました。優秀作品はポスターにして啓発活動に役立てています。(緒方町)
◆人権擁護委員の活動の様子
・「人権クリスマスツリー」
毎年、市内の児童に作成してもらった人権標語をクリスマスツリーに飾り付けて展示し、人権啓発を行っています。
・「スマホ・ネット安全教室」
市内の小中学校において、NTTドコモと連携・協力したスマホ・ネット安全教室を実施しています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>