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自治体の皆さまへ

特集「避難する心の準備」

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大分県豊後高田市

■9月1日は「防災の日」です
今年は大正12年9月1日に発生した関東大震災から、100年の節目の年です。
また、本格的な台風シーズンを迎えるにあたり、大分大学減災・復興デザイン教育研究センターの防災コーディネーターとして、さまざまな場所でご活躍されている板井幸則先生に、災害への備えについて、お話をお伺いしました。

■大分大学減災・復興デザイン教育研究センター防災コーディネーター 板井幸則先生
今年も台風シーズンに入りますが、これまでも大したことがなかったので、今年も大丈夫と思っている方も多いのではないでしょうか。
近年、台風や豪雨による風水害は全国各地で甚大な被害をもたらしています。

▽まさか・こんなはずでは~被災された方々の声~
大分県でも平成29年9月の台風第18号、そして令和4年9月の台風第14号により各地で大きな被害が発生しました。
災害調査で被災された方々にお話を聞くと、「まさか」や「こんなはずでは」と皆さん口を揃えて言われます。
多くの方は「自分が被災することを想定していなかった」ということが調査のたびに気づかされます。

・平成29年9月17日に津久見市を襲った台風第18号による津久見駅周辺の様子。市内中心を流れる津久見川が氾濫し、中心市街地に床上浸水など多くの被害が発生した。

▽命を守るために考えてみましょう!
風水害をはじめ地震や津波など災害が多発する今日、どこに住んでいても、近年の災害から逃れることはできません。
そのため、私たちは災害から自分の命や大切な人の命を守るために、どうすれば良いのか考えてみましょう。

(1)防災意識を高めましょう
テレビやインターネットを通じて、毎日の気象情報を確認することを心がけましょう。
特に、台風が発生した場合には、進路等を把握し直撃の恐れがある場合には事前対策として家の周りにあるものを片付けるなど十分な対策を講じてください。

(2)非常持出し袋の準備
避難に備え、飲料水や食料を始め、着替え等を準備しましょう。
特に、薬を服用している方は最低3日程度のお薬と、お薬手帳の準備をしましょう。

(3)避難経路の確認
いざというとき、安全に避難行動がとれるよう、普段から自分が住む地域の災害リスクや避難所、安全な避難経路などを、ハザードマップで確認しておきましょう。
また、家族がどこに居ても常に安全な場所で落ち合えるように、集合場所等を事前に決めておくことが必要です。

(4)家族や大切な人への連絡方法
どのような災害にあっても、家族や大切な人へ連絡がつくようにしておいてください。
どこに居ても、あなたの事を常に心配している人がいることを忘れないでください。

▽災害への捉え方と心の準備を
私たちは、周りで災害が発生しても、いつも人ごとのように思ってしまいますが、これからは「災害を我がこと」として捉えていただくことで、自分の周りで災害が発生した場合、どのような行動をとれば良いのか等を考えていただきたいと思います。
最後になりますが、非常持出し袋の準備をしている方も多いと思いますが、今日からは「避難する心の準備」もしていただければと思います。

■防災と減災(総務課防災対策室から)
防災が、河川が氾濫しないように護岸を整備するなどの自然災害による被害をできるだけ「ゼロ」に近づける取り組みであるのに対し、減災は、「自然災害による被害は生じるもの」という考えを前提とし、その被害を最小限に抑えるための取り組みと言えます。
梅雨時期の大雨や台風、地震などの自然災害の発生率が高い日本では、減災の取り組みは欠かすことができません。
災害から身を守るために、市民一人ひとりが「自らの命は自らが守る」という意識を持ち、早めの避難を心掛けることがとても重要です。

■台風への備え4か条
台風の接近が予想される場合には、大雨や強風への対策を早めに済ませ、停電や断水に備えた準備をしましょう。

▽POINT1 家の外の備え
・植木鉢などの風で飛ばされそうな物は建物の中に入れる。
・雨樋や雨水枡を掃除して水はけを良くしておく。

▽POINT2 家の中の備え
・雨戸やシャッターを下ろす。(なければカーテンやブラインドを下ろす。)
・停電に備えてラジオ、懐中電灯やモバイルバッテリーを準備する。
・断水に備えて飲料水を確保したり、浴槽に水を張って生活用水を確保する。

▽POINT3 外出を控える
・雨や風が強くなる前に台風対策を済ませる。
・河川や田んぼの様子を見に行かない。
・レトルト食品や缶詰などの非常食を準備しておく。

▽POINT4 避難のための情報を入手する
・台風の進路など最新の気象情報をチェックする。
※気象庁の「キキクル」では、大雨による土砂災害・浸水害・洪水害の危険度を地図上で確認できます。

■防災士養成研修の受講者を募集します
市では全自治会への防災士配置を目標に防災士の養成を行っています。
防災士の資格を取得し、頻発・激甚化する自然災害に備えるとともに、地域の防災リーダーとして活動してみませんか?
開催日:11月25日(土)~26日(日)の2日間
※研修の最後に試験があります。
場所:高田庁舎本館2階コスモスホール
対象:市内に住所を有する方(先着順で10名程度)
料金:無料(受講料、教本代、防災士登録料は市が負担)
申込方法:次のどちらかの方法でお申し込みください。
(1)オンライン申請(市HPより)
(2)受講申込書に必要事項を記入し、郵送または窓口持込
※受講申込書は市HPや下記の申込先で入手できます。
申込期限:9月22日(金)必着
申込先:総務課、地域総務一課、地域総務二課

問合せ:総務課
【電話】25-6391

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