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祝 田染地区の「穴井戸観音」が国の登録記念物(名勝地関係)へ

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大分県豊後高田市

(1)洞穴に関する登録は、全国初!
(2)庭園以外の登録件数は全国最多に!

12月20日、国の文化審議会で、田染地区の洞窟「穴井戸観音」が国の登録記念物(名勝地関係)に登録するのに相応しいとの答申がありました。洞穴に関する登録としては全国初となります。
登録記念物(名勝地関係)は、国や地方自治体の指定を受けていない名勝地を広く国の登録原簿に記載するもので、自然の名勝地では、有名で再現が容易でないものが対象となっています。

■洞穴と薬師堂で構成される霊場「穴井戸観音」
穴井戸観音は、深さ(奥行)20m、幅は最大13m、高さは最高4mの洞窟と、その前方にある薬師堂からなる霊場です。
江戸時代には「朝日山岩屋」と呼ばれており、峯入りの際に六郷満山の僧侶は、村人からたいまつをもらって入ったとされています。
現在にいたるまで、その不思議な景色が生み出した多種多様な民話(民話(1)~(3)参照)が残されています。

■庭園以外の指定・登録件数は、全国最多に!
今回、穴井戸観音の歴史や景観について、調査・整理を行い、新たに名勝地として評価されました。
本市の国指定名勝・国の登録記念物(名勝地関係)は今回で7件目となり、正式な登録後には庭園以外の件数は全国最多となります。
※市内のその他の名勝・名勝地…天念寺耶馬及び無動寺耶馬、中山仙境(夷谷)、真玉海岸、鍋山(南屏峡)、朝日岩屋、夕日岩屋

■民話(1)穴井戸
穴井戸観音の洞窟に入って右手にある細長い穴は、穴井戸と呼ばれ、玉津の海までつながっているとされています。
穴井戸に入ったニワトリが玉津で見つかった話や、恵比須さまが穴井戸で鯛を釣り、岩に残った(鯛石)話があります。

■民話(2)仁聞の隠れ水
洞窟の奥にある通称「濡れ観音」は、どんなに日照りの時でも濡れていると言われ、水不足に苦しむ人から篤く信仰されました。
また、近くにしたたる水は、「仁聞の隠れ水」と言って、頭に塗ると知恵がつくと言われています。

■民話(3)鬼封じ込め跡
洞窟手前の石段の脇に、昔悪い鬼を封じ込めたという大きな岩があります。
中世にあった六郷満山のお寺「間戸寺」の僧侶が、村の人に松の木を焚いて鬼を追い込むように命じたとされています。

問合せ:文化財室
【電話】53-5112

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