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健康コラム

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北海道富良野市

■沖縄県の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行

富良野医師会
角谷(かくや)不二雄さん

COVID-19の感染拡大が続く沖縄県では、第25週(6月19~25日)の定点報告数が39.48と前週の1.4倍に拡大、推定患者総数は1万人で2023年第1週の第8波ピークを越えるレベルになりました。感染症法上の位置付けが令和5年5月8日に5類へ移行して以降、社会活動が活発になったほか、感染力の強い変異株が主流になったことが背景にあるとみられます。また検査を受けていない「隠れ感染者」も多数いると考えられ、数字以上に流行が広がっている恐れがあります。このために医療がひっ迫しており、沖縄県の医療機関は救急だけでなく一般診療の制限へと追い込まれています。沖縄県立中部病院は6月26日、耳鼻咽喉科と消化器内科診療制限、新規外来紹介患者と救急紹介患者の受入制限を発表。6月27日には心臓血管外科患者の紹介・救急受け入れ制限を発表し、6月30日には夜間小児救急の休止を発表しました。院内クラスターが続発し、職員にも感染が広がりマンパワー不足が深刻化したことが大きな理由です。
観光客が戻ってきている富良野にとって、沖縄県の状況は他人事ではありません。小児ではCOVID-19以外の感染症も大流行しています。また医療機関や高齢者施設では多くの感染症による重症化リスクの高い方が受診・入院・生活されています。ここでは症状のない人も含めてマスクを着用する「ユニバーサルマスキング」、すなわち2歳未満の子ども、呼吸が困難な方、意識がない方、体が不自由な方、介助なしではマスクを外すことができない方を例外として、誰もが(可能であれば)マスクを着用することが必須です。混雑した電車・バスに乗車する時や、映画館やコンサートなど人が密集した状況でもマスク着用を強く推奨します。周りに感染を広げないために、何らかの症状がある方はマスクを着用しましょう。それ以外にも、屋内においてマスクが必要な場合はまだまだあると考えます。

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