この1年間、水道料金値上げを凍結し、あわせてコロナ対応として基本料金を減免してまいりました。水道施設の更新、耐震化は、浄水場、ポンプ場等の主要施設は完了していますが、今後は水道管の更新に取り組む必要があります。中でも重要な役割を担う「基幹管路」の更新が急務となっていますが、水道料金を一定値上げし、料金回収率が100%以上(供給単価が給水原価を上回る)となれば、更新工事で1/3(年間数億円)の国庫補助を受けることが可能になると判明しました。まずは一定の値上げをすることにより、結果として将来的な値上げを抑制し、市民負担の軽減を図ることになります。
現在、水道事業経営悪化の緩和のため、資金調達は金利負担を軽減し、資金運用は超長期で実施し、利息収入を見込む等の取り組みに努めています。あわせて、経営審議会から示された経営の健全化方針に向け、条例改正等、必要な取り組みについて今後議会に提案する予定です。そのうえで、市としても物価高対策としてサポートが別途必要と考えています。今後も水道の経営状況等を逐次提供していきます。
■料金回収率の状況
料金回収率(事業費用を水道料金でどれだけ回収できているか)は100%を下回る状況が続き、料金収入で給水に係る費用を賄えておらず、いわゆる赤字の状況です。
○料金回収率
※料金回収率=供給単価÷給水原価(%)
問合せ:水道局
【電話】891-0016
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