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「音楽で紡ぐ、新たな絆」 交野市×エチオピア

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大阪府交野市

10/12(土)、エチオピアのアート集団「Fendika(ファンディカ)」が交野市を訪れ、国際交流コンサートが開催されました。コンサートは、市内で活動する郷土芸能「サエキ囃ばやし子」の主催で、国が推進する万博国際交流プログラムの一環として実施。演奏や踊りを通して相互の文化や歴史、言語への理解を深める機会として催されました。

■世界に誇るエチオピア文化と交野市の郷土芸能の共演
▼魂をふるわす交野市の郷土芸能 サエキ囃子
コロナ禍の中で生まれた交野市の新しい郷土芸能。交野市を拠点に活動する和太鼓奏者の佐伯(さえき)篤宣(あつのぶ)さんが中心となり、子どもから大人まで、桶太鼓を担いで踊り歩くお囃子です。

▼伝統楽器が奏でる弾けるような歌声とリズム Fendika(ファンディカ)
踊り手Melaku(メラク)さんが率いるエチオピアのアート集団。エチオピアの伝統的吟遊詩人アズマリや新たな音楽が協奏し、世界でも高く評価されています。

▼共演のきっかけ~アフリカの芸能を子どもたちに届けたい~
サエキ囃子の結成当初から交流しているチャンゴ奏者のチェ・ジェチョルさんを通じて、大阪・関西万博のテーマ事業館プロデューサーの中島(なかじま)さち子さんを紹介していただいたことが全ての始まり。中島さんは、日本の郷土芸能と世界の芸能をつなぐことを模索されており、今年1月、エチオピアのFendikaとの国際交流事業の打診をいただきました。自分たちに何ができるのか全く想像できなかったですが、遠い異国のアフリカ芸能と交野市の子どもたちが直接交流できるチャンスがある。これは子どもたち、そして交野市にとっても将来大きな財産になるのではないかと思い、プロジェクトの実施を決めました。
佐伯篤宣

■ふれて楽しむエチオピア文化 Fendika(ファンディカ)のメンバーと小学生が交流!▼10/11
○子どもたちとの国際交流 私市小学校、藤が尾小学校
私市小学校と藤が尾小学校に学校訪問を行い交流の機会を持ちました。エチオピアの伝統的な音楽を聞き、Fendikaメンバーと一緒に歌い、踊る、楽しい時間を過ごしました。子どもたちはお礼として、太鼓の演奏や校歌斉唱をおくり、文化交流を行いました。

○給食にエチオピア料理「クックル」が登場!
「クックル」は牛肉と野菜をじっくり煮込んだスパイシーなスープ。私市小学校と藤が尾小学校では、Fendikaのメンバーと限定メニューを楽しみ、日本の流行りやエチオピアの遊び等を共有し交流の時間を満喫しました。

▼10/13
○交野の土で彩る、エチオピアの手織り布
エチオピアの手縫いの布を交野市の土を用いて染めるベンガラ染体験ワークショップを実施しました。Fendikaのメンバーは、世界に一つだけのデザインの手ぬぐいができたことに感動。ワークショップ後には、エチオピア楽器の弾き方を教えていました。

■音楽を奏で合い、結んだ友情 今回の交流を振り返って
音楽を奏で合い、結んだ友情初めての来日でしたが、交野のみなさんが温かく歓迎してくれて嬉しかったです。交野で過ごした3日間は、多くの人と交流し、ダンスや歌を通してお互いの音楽や文化について学ぶことができました。地域に残る伝統を次の世代につなげていくために、これからも世界中で活動を続けていきたいです。
Fendika Melaku(メラク)さん

▼文化も言語も肌の色も違えど、音楽で一つになる
普段の暮らしでエチオピアの本物の芸能を体験できる機会はほとんどありません。素晴らしい国際交流の機会になったのではないかと思います。一番印象的だったのは、FendikaのリーダーであるMelakuさんが子どもたちを踊りに誘うとみんなが一斉に踊りだしたことです。「文化も言語も肌の色も違えど、音楽で一つになる」。今回の交野市×エチオピア国際交流プログラムの一つの答えのような時間でした。
ですが、このすばらしい国際交流も、通過点に過ぎないと思っています。その先に何を見るのか。100年後の子どもたちに何を伝えられるのか。今回の国際交流プログラムを体験した子どもたちが、将来大人になったときに、その体験を子どもたちに誇らしく伝えてもらえるようになれば幸いです。
サエキ囃子とFendikaは、大阪・関西万博で、今回の功労者である中島さち子さんがプロデュースする「いのちの遊び場 クラゲ館」に出演予定です。
サエキ囃子 佐伯(さえき)篤宣(あつのぶ)さん

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