2月26日(月)、山本市長は令和6年第2回議会定例会の冒頭で新年度の施政方針を表明しました。抜粋して内容をお知らせします。
■令和6年度 施政方針
「令和6年能登半島地震」で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。本市では、発災直後から消防職員・給水車の派遣を行うとともに、支援物資の搬送を行いました。給水車派遣は大阪府内43市町村で最速でした。市内小・中学校で集められた義援金は私が直接被災地へ届ける予定です。
今後の災害に備え、みんな元気になるトイレプロジェクトでは全国自治体初となるトイレトラックを導入します。また、全国自治体2番目のAI循環式シャワートラックも導入し、引き続き可能な限り被災地への支援を継続します。
「みんなでつくるみんなの交野」を掲げ、市民の皆様や市職員と直接意見交換を行ってきました。今後もタウンミーティングや市民説明会等を通じていただいた、皆様からの貴重なご意見を市政運営に活かしていきます。
また、市長就任から1年が経過した昨年末に独自に実施した電話世論調査を基に、5つの重点施策を掲げることとしました。
■重点項目01 コミュニティーバス
令和5年度に「地域公共交通会議」を設置し、公共交通関係者と今後のあり方等の議論を進めており、その結果を踏まえ、梅が枝、松塚、郡津、幾野地区を対象に有償旅客交通の実証運行を実施します。
また、令和6年度に京阪バスへの財政支援が終了することから、令和7年度以降の市内バス路線等に関する協議を進めるとともに、ゼロベースで交野市独自の公共交通施策の検討を進めます。
■重点項目02 財政健全化
基金を債券で運用することにより年1億円を超える継続的な金利収入を確保し、資金調達を短期金利ベースで実施することにより金利圧縮を図ります。
土地開発公社の保有する不要な土地の処分は、緊急防災減災事業債等を活用することで市民の皆様の負担を最大で7割軽減します。
その他、税の公平性確保を第一義とした市街化調整区域の地区計画区域への都市計画税課税の検討、ふるさと納税型クラウドファンディング等を実施します。
■重点項目03 物価高騰対策
本年4月からの水道料金値上げを踏まえ、現在実施中の下水道基本料金の2か月減免に加え、4か月減免を実施するとともに、大口水道利用者への支援を実施します。今後も下水道基本料金減免により、値上げ分程度を吸収します。
また、大阪府内33市で最も安い介護保険料を、令和6年度からさらに引き下げます。本年4月から大阪府が実施する高すぎる国民健康保険料の統一化には、交野市は明確に反対してまいります。
■重点項目04 市役所耐震化
市役所本館は、耐震工事に加えて、屋上防水、外壁塗装、エアコン更新、トイレの大規模改修といった長寿命化等も含め、基本設計を進めます。
青年の家には令和6年度内に屋内自動販売機付近にエレベーターを設置する予定です。また、令和7年度以降に、屋上防水、外壁塗装、トイレ改修、1階部分の図書館化等を順次実施します。
■重点項目05 子育て支援
令和5年、交野市は0歳から14歳までの子どもと、その親にあたる世代が大幅に転入超過でした。少子高齢化が進む中、持続可能な交野市のため、令和5年299人の転入超過の更なる上積みを目指します。
令和6年度には、大阪府初の市立小学校低学年のうち、まずは小学1年生の30人以下学級や、トイレ大規模改修、LED化、体育館のエアコン設置といった学校施設整備を実施するとともに、全小中学校の机、イス、テレビの新調や、放課後フリースペースの週5回化を行います。
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