市および市教育委員会では、文化振興や社会福祉、産業、教育などに功績のあった114人・1組・37団体に対し、表彰状を贈呈しました。表彰を受けられたのは、次の皆さんです。(順不同、敬称略)
また、今年の文化特別賞は、人形浄瑠璃文楽人形遣いの吉田玉男(たまお)さんが受賞され、文化新人賞は、ソプラノ歌手の大嶋奈央子さんが受賞されました。
※学校名は受賞当時のもの。
■文化特別賞 人形浄瑠璃文楽人形遣い 吉田玉男さん
同氏は、伝統的な人形浄瑠璃文楽の人形遣いとして高度な技法を体現し、斯界(しかい)を代表する一人として活躍されています。人形浄瑠璃文楽は、一つの人形を主遣(おもづか)い、左遣い、足遣いの三人で操作する繊細かつ写実的な人形芝居で高度な芸術的価値を持つ日本が誇る伝統芸能です。同氏は、豪胆でありながら品格ある芸風で、主要な役柄を的確に演じており、今日の人形浄瑠璃文楽の上演のために欠かせない存在となっています。
同氏の舞台では、平成26年に日本芸術院賞を受賞。以後も研鑽(けんさん)を重ね、令和2年に紫綬褒章(しじゅほうしょう)、令和5年2月に松尾芸能賞優秀賞を受賞されています。また、国立劇場伝統芸能伝承者養成「文楽」研修の講師を務め後進の指導・育成に尽力し、さらに、左遣いや足遣いなどの配役を決める「小割委員」を務めるなど、斯界において重要な位置を占めています。これらの多年にわたる日本伝統芸能の発展と継承への貢献を認められ、令和5年10月18日付で文部科学大臣より、重要無形文化財「人形浄瑠璃文楽」(各個認定)保持者いわゆる『人間国宝』に認定されました。
このように、同氏は名実ともに現在の文楽界を牽引する逸材であり、文楽の発展・振興に貢献されたこれまでの素晴らしい活躍は誠に顕著であり、本市市民にとって大いに誇ることができるものです。
■文化新人賞 ソプラノ歌手 大嶋奈央子さん
同氏は、神戸女学院大学、ウィーン国立音楽大学、バーゼル音楽院にて学び、平成14年からドイツ、フランス、スイスをはじめ、国外において現地アーティストと共演し活躍の場を広げるなど、ソプラノ歌手として精力的に活動中で、平成28年からは特に北欧を中心として、国・州開催の芸術祭やカウスティネン民族音楽祭に現地アーティストと出演、コンサートツアーへも同行するなど、世界的に活動されています。
国内においても、医療施設での慰問コンサート、文化庁芸術家派遣による学校訪問コンサート活動など、幅広く活躍されています。
現在、やおうえるかむコモンズ推進会議メンバーとして、本市の芸術文化振興の発展に尽力されています。国内外にわたるこれらの同氏の活動は、広く芸術文化の発展に寄与されるものであり、今後、ますますの活躍が期待されています。
※市長表彰、教育委員会表彰について詳しくは本紙をご覧ください。
問合せ:
総務課【電話】924-3810【FAX】992-7583
教育政策課【電話】924-3870【FAX】991-4620
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