八尾市医師会
■コレステロール
コレステロールと聞くと、体に悪い、不健康だというイメージを持つかもしれません。確かに総コレステロールの増加は狭心症や心筋梗塞などの疾患を増加させるという報告はあります。
血中コレステロールは5分の1が食事由来で、残りは肝臓で作られます。肝臓で作られたコレステロールは、リポ蛋白と呼ばれるたんぱく質として体内に取り込まれます。代表的なリポ蛋白がよく耳にするLDLやHDLと呼ばれるものです。LDLコレステロールは重量の約50%をコレステロールが占めているため、悪玉コレステロールとも呼ばれています。HDLは最も小型のリポ蛋白でHDLコレステロールが減少すれば虚血性心疾患が増加するという報告がありますが、高ければ良いというものでもありません。
コレステロールは生命の維持に必要なステロイドホルモンを作るために不可欠なものであり、決して悪者ではありません。基準値をめざしましょう。
医師会ホームページアドレス【HP】https://www.yao.osaka.med.or.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>