◆気象と体調
降雨、台風など気圧の変化や寒暖差などの気象状況によって心身に不調をきたす人は多いと思います。近年は「気象病」とも言われ専門外来もあります。主な症状は頭痛ですが、他にも関節痛やめまい、耳鳴り、動悸、吐き気、古傷・手術痕が痛む、気分の落込みといった症状もあります。
気象病には確定的な治療薬というものはありませんが、最近は天気予報のツールが多くあり、天候を予測することが簡便になってきました。これらを活用して「発症を予測」し、症状の「予兆時」に対策を始め、「予防」をするのが治療ともいえます。
薬治療の例として、痛みには鎮痛薬、気分障害には抗うつ薬などを適宜使用しますが、天候と関連のある頭痛はめまいを伴うことも多く、予兆が起これば早めに抗めまい薬を服用することにより、その後の痛みに予防効果があったとされています。気象病の経験のある人は予兆時からの対策が必要です。
医師会ホームページアドレス【HP】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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