■ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、小さなお子さんに多くみられる疾患です。一般的に夏季に流行がみられる急性の熱性疾患であり、のどの奥に特徴的な水疱(水ぶくれ)を形成します。原因となるウイルスはコクサッキーウイルスA群といわれるものが主です。突然の発熱で始まり、食欲減退、のどの痛みがあり、飲水を嫌がるお子さんも多くみられます。数日の経過で軽快することが多く、予後は良好です。
感染経路は飛沫感染によるものが主ですが、便による感染もあります。治療において特効薬はなく対処療法です。予防には手洗いが大切であり、便の中にもウイルスが混入していますので小さなお子さんではおむつ交換時にも注意が必要です。
今回の流行はコロナ禍であまり外出しなかったため免疫が低下しているともいわれていますが、平均気温が18~20℃ぐらいになると流行し始めるともいわれていますので気を付けましょう。
医師会ホームページアドレス【URL】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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