◆生活習慣病と睡眠障害
糖尿病や高血圧症に代表される生活習慣病の人は、睡眠障害の合併が多いとされています。睡眠障害は生活習慣病の発生リスクを増大させ、また反対に生活習慣病の患者さんは睡眠障害が悪化する傾向があり、この両方の関係が両方の合併をさらに増やす結果となっています。アメリカの研究では5時間未満の短時間睡眠は、7、8時間の睡眠と比較して高血圧の発症が1.6倍多く、糖尿病発症リスクも3倍多いという結果になっています。このような状況から修正可能な生活習慣因子に睡眠が追加され、睡眠の重要性が高まっています。「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、わが国においても小学生9~12時間、中高生8~10時間、成人6時間、高齢者は上限8時間を目安に睡眠をとることが奨励されています。
最近はスマートフォンのアプリなどでも自分の睡眠状態がわかるようにもなっています。睡眠の重要性を十分に認識することが大切です。
医師会ホームページアドレス【HP】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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