■熱性けいれん
熱性けいれんは、お子さんがいるご家庭では経験がある人もおられるかと思いますが、必ずしもけいれん性の動きがみられるとは限らないので、現在では「熱性発作」とも呼ばれています。主に生後6カ月~5歳ごろまでに起こり、通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患です。ほかの疾患、特にてんかんと診断されているお子さんは、発熱していても熱性けいれんとは区別する方が良いといわれています。
発作が継続する場合は投薬が必要となり、主に静脈注射が行われます。最近では口腔内で溶ける薬も承認され、即効性が期待されます。
再発は30%程度あり、再発時の解熱剤の服用を、ご家族は心配されると思いますが、改善の傾向がありそうなら使用してもさしつかえありません。
余談ですが、予防接種の際、問診票に数カ月以内の熱性けいれんの有無を問う記載があっても、当日体調が良く問題がなければ接種は可能です。
医師会ホームページアドレス【HP】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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