■夜間頻尿
夜間頻尿は尿路の症状の中の蓄尿症状と呼ばれるものの一つで、加齢とともに増加傾向にあり、生活の質にも大きく関与してきます。定義上は「夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという訴え」とされ、比較的尿量が多ければ疑いが強くなります。尿量が少ない人は睡眠障害を疑い、ご自分の睡眠状態を確認してみましょう。眠れなくてトイレに行く回数が多い場合は、睡眠の改善を図るため内科、心療内科などに相談しましょう。残尿感や排尿痛などがある場合は、男性では前立腺肥大症、女性では過活動膀胱が疑われ、泌尿器科専門医を受診しましょう。また夜間頻尿もあり、加えて昼間にも頻尿がある場合は多尿の可能性があり、原因を調べるためすぐに専門医受診が望ましいです。そのほか糖尿病、腎機能障害、高血圧、心不全でも夜間頻尿は起こります。長く症状のある人は今一度かかりつけの医師にご相談してみてください。
医師会ホームページアドレス【URL】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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