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令和5年度 市指定文化財

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大阪府八尾市

◆土屋家文書 八尾城関係史料
承久の乱(1221年)の時より、河内国伊香賀(いかが)郷(現在の枚方市)に所領を持つ土屋家が所蔵してきた文書のうち、南北朝時代の八尾城に関係する史料の三幅(ふく)です。二幅の軍忠状は、南北朝の争いのさなか、建武4年(1337年)に北朝方の武将・土屋宗直(むねなお)が八尾を舞台にした南朝方との合戦の経過を報告したものです。もう一幅の感状は、足利家一門で河内守護の細川顕氏(あきうじ)が土屋宗直の軍功を認めた文書です。
八尾城の所在については、今なお明らかではありませんが、南北朝時代に八尾城が存在したことが分かります。八尾城に実際に籠城した人物の文書で、八尾城の立地や構造を示す具体的な内容が含まれており、八尾城が河内の中心地であったことを示す貴重な史料です。

◆金地院(こんちいん)文書
南禅寺金地院(京都市左京区)の住職であり、初期の徳川幕府を支えた著名な僧である以心崇伝(いしんすうでん)(1569-1633)宛に出された文書です。もとは金地院が所蔵した文書とみられ、11通の書状を並べて1巻にまとめたものです。うち9通は常光寺に関わる史料で、年代は未詳ですが、宛名から文禄2年(1593年)から慶長10年(1605年)と推定されます。また、八尾寺内町の成立に関わる慶長11年(1606年)の久宝寺村方(むらかた)騒動の経過が書かれた文書も含まれています。
常光寺と以心崇伝との関係が理解でき、幕政に参加する以前の崇伝の活動を知ることができる、江戸時代初期における八尾の歴史を考える上でも重要な史料です。

上記の古文書は歴史民俗資料館が所蔵しています(現在、展示は行っていません)。

問合せ:観光・文化財課
【電話】924-8555【FAX】924-3995

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