◆慢性閉塞性肺疾患(COPD)
あまり知られていない病名かもしれませんが、さまざまな病気と合併する肺の病気の総称です。肺気腫、慢性気管支炎などと診断され治療を受けている人も多いと思いますが、これらはCOPDに属します。
診断は肺機能検査が必要ですが、現状はかかりつけ医などでこの検査をできるところは少なく、発見が遅れている可能性もあります。主な原因は喫煙ですが、それだけではなく、遺伝や肺そのものの異常、大気汚染、感染症、小児喘息などがあります。また、心臓疾患や糖尿病に多く併存しており、この病気を改善することは原疾患を改善することにも有用です。
予防の第一は禁煙です。「受動喫煙の防止」「20歳未満や妊娠中の喫煙をなくす」ことも重要です。COPDは高齢者のフレイルとも関連性が高く、身体活動の低下がこの病気の予後を左右します。COPDの予防は健康寿命を延ばすために重要であり、さまざまな年代で予防していく必要があります。
医師会ホームページアドレス【HP】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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