◆熱中症
春先から真夏日を観測する地域が多く、早い時期からの熱中症が増えています。近年で最も暑かった平成30年は60万人近くが熱中症で医療機関を受診し、年齢別では65~79歳は35%、80歳以上は23.3%となり65歳以上が半数以上を占めています。熱中症は主に暑い環境下で激しい運動や労働を伴わない非労作性と同じ環境下で筋肉運動を継続する労作性に分けられ、症状はともに体温上昇と脱水によっておこる体の不具合です。労作性は、若年から中年にかけて圧倒的に男性が多いとされています。非労作性は高齢者に多いことが特徴で性差はほとんどありません。また労作性は数時間以内に急激に発症することが多いのに対し、非労作性は数日以上かけ徐々に発症してきます。労作性は治療反応が良く、重症でなければ短時間で回復し症状も消失します。これに対し非労作性はすでに重症化していることが多く治療後の経過や見通しが良くありません。
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