■ウイルス
冬になると、かぜやインフルエンザ、感染性胃腸炎が流行します。これらの多くは、ウイルスが原因の感染症です。ウイルスは細菌より小さく、球形、正多面体などさまざまな形をした物体で、核酸とタンパク質を含んでおり、細菌との違いは、自分だけでは増殖できないことです。ウイルスは細胞に侵入し、細胞の装置を用いて複製してから、外に飛び出し、数を増やします。一方、細胞は傷つけられるために急性や慢性の炎症がおこります。
水痘ウイルスは長期間体内に潜み、免疫が低下したときに帯状疱疹として再燃します。ウイルスによっては、細胞のがん化に関与します。
ウイルスに対しては、健康的な生活で免疫力を高めることや、ワクチンで抗体を獲得することが大切です。消毒、手洗いなどの基本的な感染予防を順守し、流行期には地域の感染状況もチェックしましょう。発症時は抗ウイルス薬が有効な場合があります。
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