今年のピンクシャツデー(いじめ反対の日)は、2月26日(水)です。今月号の特集では、本市のピンクシャツ運動についてご紹介します。
本市は、令和5年度からピンクシャツ運動を始めています
■[interview]私たちがピンクシャツを着る理由
令和5年度からスタートした本市の「ピンクシャツ運動」に賛同し、活動されている皆さんにお話を伺いました。
八尾市女性団体連合会では、「いじめ反対の強い思いを表現したい」と、さまざまなイベントや講演会などで積極的にピンクシャツを着用。⻆田禮子会長は「いじめは人権に関わるもの。こどもだけでなく社会全体の課題として取り組みたいと考えています」と語ります。「ピンクシャツを着ているとよく声を掛けられるので、その際は活動についてお話します。この鮮やかなピンクのシャツは、運動の取っ掛かり。私たちだけでなく、もっと広げて大きな輪にしていきたいですね」。
「すごくシンプルでポジティブな運動だなと思って」と語るのは、高美中学校PTAの近藤直子さん。いじめという難しい問題に前向きに取り組めるところに賛同し、2年続けて「ふれあい祭り」でピンクシャツ運動を発信しています。同じくPTAの植田昭子さんは、実話から始まっていることに共感。「ただの“いじめ反対”ではなく、カナダのこどもたちが仲間を思って始めた活動がきっかけだと知って、より積極的に参加しようと思えました」。
髙木吉久さんが会長を務める美園小学校区まちづくり協議会は、地域を挙げて活動に参加。夏休みの行事では小学6年生のこどもたちも着用し「自分では遊びのつもりでも、相手はいじめと感じるかもしれない」など、こどもたち自身がいじめについて考えるきっかけになったと言います。「いじめをなくすことは、地域の発展にもつながります。こどもたちが安心して育っていけるまちを作ることで、その子たちが将来また八尾に戻って来てくれるだろうと思います」。
■クイズやおQ
本市製作のピンクシャツの背面には、何と書いてあるでしょうか?
ヒントはP2、答えはP5をチェック!
■ピンクシャツ運動ってなーに!?
ピンクシャツを着たり、ピンク色のものを身に着けることで「いじめ反対」の意思表示をする運動です。2007年にカナダの学生が起こした行動がきっかけとなり、現在は約180の国や地域に広がり世界的キャンペーンの一つとなっています。
ピンクシャツ運動は、実話から誕生しました!
2007年、カナダの中学校で、男子生徒がピンク色のポロシャツを着て登校したことをきっかけに、からかわれ、暴行を受け、耐えきれずに帰宅してしまいました。
そのことを聞いた先輩2人が、「いじめなんて、もう、うんざりだ!」「アクションを起こそう!」と思い、その日の放課後、ピンク色のシャツやタンクトップを買いこみました。
そしてその夜、学校の掲示板やメールなどを通じてクラスメイトたちに「明日、一緒に学校でピンクシャツを着よう!」と呼びかけました。
翌朝、2人はピンク色のシャツやタンクトップを手に登校しました。校門で配り始めようとすると、ピンクシャツを着た生徒たちが次々と登校してきました。
ピンクシャツが用意できなかった生徒たちも、リストバンドやリボンなど、ピンク色の小物を身に着けて登校してきました。中には、頭から爪先まで、全身にピンク色をまとった生徒もいました。
いじめられた生徒は、ピンク色を身に着けた生徒たちであふれる学校の様子を見て、安堵の表情を浮かべていたそうです。以来、その学校でいじめを聞くことはなくなりました。
いじめに対して、学生たちは言葉や暴力ではなく行動で意思表示をしようと立ち上がったのでした。
本市は、こうした学生たちの行動に賛同し、ピンクシャツ運動を実施することで、たくさんの人が改めて「いじめ問題」について考える機会を持ってもらうことが、いじめの早期発見・早期解消につながるのではないかと考えました。
日本でもこの取組みが広まっています!
<この記事についてアンケートにご協力ください。>