■誤嚥性(ごえんせい)肺炎
誤嚥性肺炎は死因の第6位に位置する病気です。介護施設などの入所者、約3カ月間以上の入院者、介護を必要とする人、透析などを受けている人は「誤嚥」の可能性が高いです。「誤嚥」の原因は、意識障害、全身の衰弱、長期の寝たきり、脳血管障害や認知症など嚥下(えんげ)(ものを飲み込む)機能の低下あるいは胃食道の機能不全であり、おおむね高齢者に多いと考えられます。一般的な肺炎と比べて起炎菌(病気を引き起こす菌)が異なることが多く、治療薬は投与量が多くなる傾向にあります。
またこの病気は繰り返すことが多く予防が大事とされています。具体的には口腔内の清潔、食事の際の体の位置、胃薬などの適正使用、身体的なリハビリテーションなどが必要です。誤嚥性肺炎は前述しましたように繰り返すことが多く、予防や治療を十分に行っても繰り返す場合は、継続の方法を検討することも重要です。
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