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美の扉~和泉市久保惣記念美術館~

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大阪府和泉市

■展覧会へGo〜
◇10月の美術館イベント
特別展「宗達(そうたつ)-物語の風景源氏・伊勢・西行-」
江戸時代初期に京都で活躍した絵師の俵屋宗達(たわらやそうたつ)(生没年不詳)と宗達が主宰した宗達工房による作品を展示中。10月15日(日)までの前期展示と、10月17日(火)からの後期展示では、主要な作品が入れ替わります。全国から集まる名品の数かずをお見逃しなく。
期間:11月12日(日)まで
(前期…10月15日まで、後期…10月17日~11月12日)

◇おすすめ作品の紹介
俵屋宗達は弟子たちとともに伊勢物語や源氏物語の絵を描きました。今回は伊勢物語図色紙とよばれるおよそ25cm四方の紙を用いて伊勢物語を描いた作品から2つの場面を紹介します。伊勢物語は在原業平をモデルとして、女性たちとの恋愛模様を記しています。
伊勢物語の最初の章段を描く場合、多くは業平が春日の里に暮らす姉妹を垣間見する図として描かれます。「鷹狩」は同じ最初の章段を描く図ですが、春日の里に赴く馬に乗る業平を描いています。馬の足元を見ると足の裏側を覗かせていて、口は開き気味でいなないているようです。女性に逢いに行くために馬を進める業平の心持ちが描かれているようにも感じます。もう一つの図は「武蔵野」というお話の図です。男は貴族の娘をつれて逃げるのですが、追手に追われてしまいます。物語では男は女を置いて逃げてしまうのですが、この図では身を寄せ合って草むらに隠れています。右下の3人の追手は、松明(たいまつ)をかざして二人を探しています。白服の中心の男は物音に気づいたのか顔を振り向かせ二人の方向を見ています。このような細やかな表現が伊勢物語図色紙の魅力です。

■館長のコレを見て!
伊勢物語図色紙の魅力のひとつは金箔や金を絵具として使う金泥の表現です。「鷹狩」では金泥を均一に塗るのではなく、濃淡のグラデーションが見られます。馬の後ろ足を金泥で描かないのも霧の中を進んでいるようにも感じさせます。

■10月の美術館イベント

開館時間:午前10時〜午後5時(最終入館は午後4時30分)
休館日:月曜日、10月10日(火)、祝日の場合は開館し翌日休館
入館料:一般1,000円、高校・大学生800円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料

問合せ:美術館
【電話】54・0001(〒594-1156、内田町三丁目6-12)

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