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〔特集〕その時、和泉の歴史は動いた!

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大阪府和泉市

市では、令和4年12月に和泉市の歴史を詰め込んだ自慢の一冊『こがねちゃんと出かけよう!いずみ歴史さんぽ』を刊行しました。
今回の特集では、『いずみ歴史さんぽ』の魅力をほんの一部紹介します。
日本の歴史が動いたとき和泉市では何が起きていたのでしょうか?
特集「その時、和泉の歴史は動いた!」をお楽しみください。

■歴史クローズアップ1
こんなこと載せてます
府中村(現府中町)
江戸時代に描かれた府中村絵図からみる府中の町を紹介します。

◇府中村の神社と寺院
江戸時代の府中村絵図には、田や畑、水路、林・芝・藪、石橋、家、道が色を分けて描かれています。中心には、五社総社(ごしゃそうじゃ)神社(現在の泉井上神社)の境内が描かれています。その南西には、西泉寺(さいせんじ)という寺院が描かれています。
近くには村の集会所である会所(かいしょ)や村の年貢米(ねんぐまい)を保管する郷蔵(ごうぐら)があったようです(絵図(1))。

◇府中村を通る道
五社総社神社の鳥居の前では、道が合流しています。府中村を南北に通る小栗街道(おぐりかいどう)(熊野街道)は、大坂(大阪)・堺から熊野三山へと通じる古代からの幹線道路で、江戸時代には幕府の役人も通過しました。東へ向かう槇尾街道は池田谷を経て、槇尾山へと通じました。西へ向かう大津街道は、現在の泉大津市を経て瀬戸内海沿岸の港へと通じました。

◇市場の神様?
鳥居の東には「御舘山(みたちやま)」と書かれた山がみえます。ここは現在、御舘山(みたちやま)公園となっており、国衙(こくが)(現在でいう都道府県庁)のあった場所とも考えられています。近くには「市辺天神(いちのべてんじん)」と書かれた神社がみえます。これが市場の神様をまつった神社であれば、人びとが集まった府中の特徴をよく示しているといえます(絵図(2))。
※絵図の詳細は本紙をご覧ください

■歴史クローズアップ2
こんなこと載せてます
阪和線の歴史
昭和4年に開通した和泉府中駅、阪和線の歴史について紹介します。

◇和泉に電車がやってきた!
鉄道の敷設(ふせつ)と駅前の風景
和泉府中駅は、和泉市の玄関口の一つです。その周辺の風景は、時代によって大きく変化してきました。そこにはどのような歴史があるのでしょうか。

◇阪和線の歴史
昭和4年(1929)、阪和電気鉄道株式会社(阪和電鉄)の路線が、大阪の天王寺駅から和泉府中駅まで開通しました。
翌年には、天王寺駅から東和歌山駅(現在の和歌山駅)までの全線が開通しました。現在の和泉市域には、葛葉稲荷駅(現在の北信太駅)、信太山駅、和泉府中駅が設けられました。天王寺駅から東和歌山駅まで45分で走った超特急は、当時の日本最速を誇りました。また、阪和電鉄は、線路沿いの地域を開発し、信太山ゴルフリンクス(ゴルフ場)や聖ヶ岡住宅(住宅地)を建設しました。
昭和15年(1940)には、阪和電鉄は南海鉄道に合併されて南海山手線となり、昭和19年(1944)には、国有化されて国鉄阪和線となりました。戦後の昭和62年(1987)には、国鉄が分割民営化されてJR西日本(西日本旅客鉄道)となり、現在のJR阪和線となりました。

■いずみ歴史さんぽ関連ニュース
◇澤田瞳子(とうこ)さんと読む『いずみ歴史さんぽ』
日時:7月22日(土)午後0時45分〜4時30分
場所:和泉シティプラザ3階レセプションホール
定員:200人(先着順)
費用:500円
講師:澤田瞳子氏(2010年澤田瞳子(とうこ)さんと読む『いずみ歴史さんぽ』『孤鷹(こよう)の天(てん)』で小説家デビュー。2021年『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞。同志社大学客員教授)
※申込は不要。当日、直接会場へ
※閉会後、サイン会も実施

◇『いずみ歴史さんぽ』授業でも活用
市内小学6年生、中学1年生を対象に、『いずみ歴史さんぽ』を活用した授業を行っています。郷荘中学校で行われた模擬授業では、「その時、和泉市では?」をテーマに調べ学習が行われました。

◇和泉市広報番組「IZUMI×ラニー」
和泉黄金塚古墳を紹介
和泉市広報番組「IZUMI×ラニー」で、『いずみ歴史さんぽ』を紹介、放送されました。視聴はこちら(本紙二次元コード)。

■文化遺産活用課 村上(学芸員)より
かつて和泉市には、和泉国(いずみのくに)の国府が置かれ、一国の経済と文化の中心地として発展しました。そして、はるか2万年前の旧石器時代から現代までの、あらゆる時代の文化財が残されています。
『いずみ歴史さんぽ』に取り上げた、土器、古墳、古文書、絵画、仏像、建造物、石碑など、様ざまな文化財を通して、和泉の魅力を「発掘」し、先人の生きざまを「解読」してみてください。
和泉市の歴史が詰まった『いずみ歴史さんぽ』を手に取っていただき、私たちと一緒に和泉市の歴史を学びましょう。
定価:1、000円(税込)
販売場所:文化遺産活用課、いずみの国歴史館、信太の森ふるさと館、和泉市久保惣記念美術館、全国の書店、株式会社ぎょうせい、Amazon等

問合せ:文化遺産活用課
【電話】99-8163

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