皆さんは、フレイルという言葉を聞いたことがありますか?
フレイルとは、年齢とともに心身の機能が衰え始める状態をいいます。
「フレイルは高齢者がなるもの」「自分はまだ若いから関係ない」と思っていませんか。「最近なんだか疲れやすい」「出かけることがおっくうになってきた」と感じることは年齢に関係なくフレイルの前兆かもしれません。フレイル予防を自分事として毎日の生活を見直してみませんか。
今回の特集では、フレイルの概要やその予防方法、フレイル予防の取り組みについて紹介します。
◆自分の健康状態を知ろう!
フレイル予防は、まず自分の健康状態を知るところから始まります。まずは、このページにあるフレイルチェックと、3ページにある指輪っかテストで、身体などの状態をチェックしてみましょう!
◆やってみよう!フレイルチェック1
次の25 個の質問に「はい」か「いいえ」で回答してください。
大阪府作成「複写式質問紙」をもとに本市で作成しています
○(1)の列を選んだ数で評価します
0~3個:今のところフレイルの心配はありません。
4~6個:少しずつフレイルの兆候が出始めているかもしれません。
7個以上:既にフレイルになっているかもしません。
◆やってみよう!フレイルチェック2
○指輪っかテスト
筋肉量や筋力が低下した状態「サルコペニア」の危険度を測定するテストです。
輪っかに隙間ができると、筋肉量が減少しており、転倒などのリスクが高い状態です。
両手の人差し指と親指で輪っかを作ります。
利き足(※)でないほうのふくらはぎの一番太い部分を力を入れずに軽く囲んでみましょう。
※両足のうちで力が発揮でき、よく動くほうの足のこと
〇フレイルとは元気がなくなる事
年齢とともに心身の機能が衰え始める状態をフレイルといいます。
フレイルは、「つながり(社会参加)」「運動」「食事」「健口(口腔)」の4つの機能のバランスが崩れることによって起こります。
多くの人がこのフレイルの段階を経て要介護状態に陥りますが、予防や適切な治療を行うことで再び健康な状態に戻ることができます。
〇フレイルは高齢者だけの問題ではありません
平成30年度、令和元年度に40歳以上を対象とした府下のフレイル実態調査では、高齢者だけでなく、40・50代にもフレイル状態の人がいることがわかりました。
40・50代でのメタボ対策も大事ですが、フレイル対策が必要な人もいると思われます。早くからフレイルを知り、定期的な運動や食生活の改善等、生活習慣を見直してフレイル予防をすることが重要です。
〇フレイル予防に取り組めば長く健康で過ごせます
フレイルになると、健康な状態に比べて要介護状態になるリスクが高まるほか、転倒による負傷などもしやすくなります。
身体やこころの状態を知ることでフレイルの兆候に気づき、生活習慣など予防に取り組むことで、長く健康に過ごせます。
〇フレイルの芽は予防できます
筋力低下などのフレイルの芽は生活の見直しなどにより予防することができます。
今回は、フレイル予防で大切な4つの機能から「運動」に着目し、フレイル予防を考えていきましょう。
市では、地域における健康づくり活動を行う市民ボランティアグループ「ヘルスアップサポーターいずみ(ヘルサポ)」が平成16年度に誕生しました。
市内各地域で人と人、地域のつながりを大切にしながら健康の輪を広げる活動を行っています。
4ページからは、自宅でできるフレイル予防やヘルサポの取り組みを紹介します。また、そのほか市で取り組んでいるフレイル予防などについて紹介します。
〇フレイルとは健康と要介護状態の間
※詳細は、本紙をご覧ください。
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