開館時間:午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30 分)
※茶室は公開中止
休館日:月曜日、12月28日(土)〜令和7年1月4日(土)
入館料:一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料
■美の扉を開こう!
◆常設展「中国絵画の清華(せいが)-魅力あふれる定静堂(ていせいどう)コレクション-」
美術館が所蔵する近代中国絵画のコレクションから、中国・清時代から中華民国時代(19 〜20 世紀)に制作された近代絵画を展示します。中国絵画の伝統的な技法と西洋絵画の科学的技法の融合による斬新な作品をご覧いただけます。(会期中、展示替えを行います)
期間:12月8日(日)〜令和7年2月2日(日)
○おすすめ作品の紹介
美術館が所蔵する中国絵画の大多数を占めるのが、林宗毅(はやしむねたけ)氏(1923〜2006)から平成12年に寄贈された清時代以降の中国近代絵画で、定静堂コレクションと総称されます。林氏のコレクションは、このほか東京国立博物館、台湾の国立故宮(こくりつこきゅう)博物院へも寄贈されています。
「柿實図(かきのみず)」は、「人民芸術家」の称号を与えられた斉白石(せいはくせき)が描いた掛け軸です。赤く熟した大きな柿がいくつも実を付け、枝は大きなしなりをみせています。斉白石は「紅花墨葉(こうかぼくよう)」と呼ばれる水墨主体の画風を確立しました。本作も枝や葉は墨を主体にして描き、赤い柿の実が葉に隠れながらも存在感を示しています。
「菊花瓦雀図(きっかがじょくず)」は孫文(そんぶん)とも親しかった王一亭(おういってい)が描いた掛け軸です。瓦雀とは雀の異名で、作者はそれにあわせて画面中央に瓦が連なるように飛ぶ雀を描いています。右上に赤い菊、左下に黄色い菊を描き雀が囲い込まれるような構図です。黄色い菊は、上から下に従い鑑賞者側を向くように連なり、画面下部中央に迫り出してくるような、奥行きを感じさせる描写が巧みになされています。
○館長のコレを見て!
西洋文化と出会った中国の画家たちが、独自の世界を作り上げようと、滲みを用いたり明るい色を用いたりと試行錯誤の上に中国の近代絵画は作られました。「東洋のピカソ」と呼ばれる張大千(ちょうだいせん)の絵も展示しますので、この機会にご覧ください。
■12月の美術館イベント
問合せ:美術館
〒594-1156、内田町三丁目6-12
【電話】54-0001
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