■知っておきたいスマートフォン課金のリスク
◇子どもにスマートフォンを与える前に、知っておきたいネットのリスク
消費生活センターには、未成年者によるオンラインゲームや投げ銭(※)への高額課金の相談がよせられています。
※投げ銭とは、インターネットでライブ配信している人にお金を送ることです
無料のゲームに夢中になってしまうと、有料アイテムを購入してしまうという子どもが少なくありません。
無料のライブ配信も周囲が投げ銭をして煽られて一緒に投げ銭をしてしまうというケースがあります。
ほとんどのゲーム会社は、未成年者が有料アイテムを購入する場合は、生年月日を入力させ年齢に応じて金額の上限を設けています。
未成年であっても年齢を成年と偽って登録して有料アイテムを購入した場合は、未成年者契約として契約を取り消すことが難しくなります。また、クレジットカードは契約本人以外が使用することは禁止になっていますので、家族間であっても使用してはいけないものです。
◇相談事例
・保護者は、自身のスマートフォンを子どもが使い、オンラインゲームの使用を認めていた。子どもは、ゲームを勝ち進めるため、スマートフォンのQR決済情報の銀行口座と連携をしていることを知っており、アイテムを購入。保護者が銀行で口座を確認したときに高額な課金が発覚した。
・保護者のクレジットカードに心当たりのない高額な請求があり、クレジットカード会社に問い合わせをした。すると、ネットのライブ配信アプリでの課金だったことが分かった。
子どもに確認すると、以前に保護者の許可を取って保護者のクレジットカードを使った際、ライブ配信で投げ銭(ライブ配信アプリでの課金)をしたことがあり、そのクレジットカード情報が消されていなかったため、利用できたとのこと。そのため、1回1万円の投げ銭を何度もしたようだった。
◇消費生活センターからのアドバイス
・子どもにオンラインゲームや投げ銭を利用させる場合は、利用しているゲームの内容や課金、投げ銭の仕組みや利用する機器(スマートフォン・ゲーム機)の機能を確認する
・クレジットカードやその情報を登録しているサイトIDやパスワードの管理は、細心の注意を払う
・保護者が会員登録したスマートフォンの決済等のID、パスワードやクレジットカードを子ども(未成年者)に利用させない
・スマートフォンのキャリア決済の利用限度額等の設定状況を確認する
・子どもにスマートフォンを持たせる際は、携帯料金と一緒に支払うアイテム金額の利用制限を設ける
・課金の際に確認メール設定や「フィルタリング」・「ペアレンタルコントロール」機能などを使いアプリの使用や利用金額・時間などのルールを決める
◎トラブルが生じた場合には、消費生活センターにご相談ください。
問合せ:
・消費生活センター【電話】47・1331
・消費者ホットライン【電話】188
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