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[特集]その乗り方、大丈夫?(1)

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大阪府和泉市

自転車は気軽に乗れて、環境にも優しい乗り物ですが、道路交通法では軽車両に位置付けられている「車の仲間」です。
令和6年11月から自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」(「ながらスマホ」)の罰則が強化、また、「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされました。
自転車による事故から自分自身や周囲の人を守るために、改めて自転車の運転に関するルールを確認しておきましょう。

■昨年、市内で発生した交通事故は556件
ふとした気の緩みや、確認不足で起きる交通事故。
昨年、和泉市では556件の人身事故(交通事故)が発生しています(令和6年12月末現在)。
和泉市の交通事故発生状況を見ると、件数は毎年減っていますが、令和6年中に3人が交通事故で命を落としています。そのほか、自転車関連事故は負傷者・重傷者が増加しています。

■自転車に関する道路交通法の改正
・「ながらスマホ」の罰則強化
・「酒気帯び運転」の罰則を新設
自転車運転中のスマートフォン使用等に起因する交通事故が増加傾向であること、自転車を酒気帯び状態で運転した際の死亡・重傷事故件数が高いことから、自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」(「ながらスマホ」)の罰則が強化、また、「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされました。

◆「運転中のながら運転」「酒気帯び運転」は、自転車運転者講習制度の対象
※危険行為をした者[信号無視、指定場所一時不停止、遮断踏切立ち入り、安全運転義務違反、通行区分違反など]

◇ながらスマホ
・違反者は、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金
・交通の危険を生じさせた場合、1年以下の懲役または30万円以下の罰金

◇酒気帯び運転・幇(ほう)助
・違反者は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金
・自転車の提供者は 3年以下の懲役または50万円以下の罰金
・酒類の提供者・同乗者は 2年以下の懲役または30万円以下の罰金

■自転車は車と同じ
自転車事故の多くが、安全確認を怠ったことや、相手の動きを注視していないことにより発生しています。
自転車運転中に事故に遭った負傷者等の約8割が何らかの法令違反などがありました(令和5年大阪府下による)。
まずは自転車の交通ルールを正しく理解し、マナーを守ることが大切です。
自転車は免許こそ必要ありませんが、車と同じ車両です。自転車に乗るときは、運転することに責任を持たなければなりません。自転車が人の命を奪う凶器になることもあるのです。

■備えで自分を守ろう
◇ヘルメットを着用しよう
令和5年4月からすべての自転車利用者に対し、乗車用ヘルメット着用が努力義務となっています。
自転車運転中の交通事故で亡くなった人の約6割が頭部に致命傷を負っています。交通事故による被害を軽減するために、子どもにヘルメットを着用させることはもちろん、大人もヘルメットの着用に努めましょう。

◇自転車保険に加入しよう
府では、自転車保険への加入が義務となっています。自転車による交通事故でも、自転車の運転者に多額の損害賠償が生じるおそれがあります。過去の事故事例では、事故を起こした自転車運転者やその家族に1億円の損害賠償を命じた判例もあります。万が一に備えて損害賠償責任保険等に加入しましょう。

■道路交通法改正法等について、和泉警察署の加納さんからお話を伺いました。
令和6年11月の道路交通法の改正のポイントは、酒気帯び運転とスマートフォン使用等の罰則規定を整備したことです。
今までもこの2つは禁止となっていましたが、罰則はありませんでした。近年、これらにまつわる事故が多発しているため、罰則強化の流れになった状況です。自転車事故は被害者になることも加害者になることもあるので安全運転を心がけてください。
その他に、原動機付自転車等の運転の定義が明確になりました。
電動機に加えペダル等を備えている原動機付自転車等(ペダル付き電動バイク)をペダル等を用いて走行させることが、原動機付自転車等の運転に該当することを法律上、明確に規定しました。
これは、この辺りで「ひねちゃ」と言われており、保安基準に適合(バックミラー、ウインカー、クラクション等)したもので、かつ、公道を走行するために必要なもの[原動機付自転車(原付)免許、自賠責保険、ヘルメット着用、市町村への登録]がなければ運転することはできません。
たとえ電源を切り、ペダルのみの走行でも、保安基準や公道を走行するために必要なことを全て備えていなければ違反となりますので、注意が必要です。
そもそも、原付免許がないと無資格運転となり、捕まるとその後の免許取得時に影響が出る場合があります。
電動キックボードは、特定小型原動機付自転車という分類で原付の仲間です。運転免許は不要ですが、16歳未満は運転できません。また、保安基準を満たしており、保険に加入、ナンバープレートを取得する必要があります。
自転車等に乗る場合は正しい乗り方で交通マナーを守り、安全運転を心掛けましょう。

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