企業・団体・地域の人たちとの連携や会員同士のマッチング・交流により、SDGs達成に向けた取組を推進する「さかいSDGs推進プラットフォーム」。開設から3年、市民の皆さんがSDGsを身近に感じられるさまざまな取組が生まれています。プラットフォームの取組にふれ、一緒にSDGsの達成をめざしませんか。
※詳しくは広報紙P4のQRコードをご覧ください。
◆SDGsとは・・・?
私たちが安定して暮らすために、2030年までに達成するべき17の目標です。働き方や買い物の仕方を見直したり、SDGs活動を行っている団体を支援したり、今できることから始めてみませんか。
◆堺市SDGs未来都市計画を更新しました
政策企画部 公民連携担当 白川皓士
市のSDGs推進の軸となる「堺市SDGs未来都市計画(令和3年策定)」を市が定める各計画の最上位にあたる堺市基本計画2025と連動させるため、令和7年度まで延伸しました。両計画が一体となり、SDGsのゴールとなる2030年をさらに強く意識し、全庁でのSDGs達成に向けた取組を加速させます。
※詳しくは広報紙P5のQRコードをご覧ください。
■堺発!プラットフォームから生まれた身近なSDGsの取組を紹介します。
◆堺で資源を循環させる商品を開発!堺産レモンオリーブオイル
農業-高等学校市民活動団体
・農芸高等学校 池内一翔先生、田中麻友佳さん
・北野緑生園 北野裕之さん
・泉北レモンの街ストーリー(R) 苅谷由佳さん
滑らかなオリーブオイルのピリッとした苦みと、爽やかなレモンの香り・酸味を味わえる「レモンオリーブオイル」。堺産農産物の魅力を発信し、地域の活性化につなげようとする北野緑生園と泉北レモンの街ストーリー(R)がプラットフォームを通じて出会い、約3年の試行錯誤を経て誕生。オリーブの搾りかすは飼料として農芸高校で活用し、地域内での循環をめざしました。
●北野さん
耕作放棄地を活用した堺産オリーブの収穫量アップにも取り組んでいます。堺の自然が育んだオリーブとレモンの奇跡の出会いをぜひ毎日の食卓で味わってみてください。
●苅谷さん
「皮まで使える安全安心なレモン」であることを知っていただける素晴らしい商品ができました。「泉北をレモンの街に!」と続けてきた私たちの活動が、SDGsの課題解決にもつながったのは皆さんとの出会いのおかげです。
●池内先生、田中さん
オリーブの搾りかすを豚の飼料としてご提供いただくことで、飼料の高騰化対策と食品ロスの削減に貢献できました。
販売場所:YURINA OLIVE、堺伝匠館
◇《あなたもできる!》地元の産品を買うことで参加
地産地消を心掛けることで、輸送中に発生する排気ガスの削減や、地元生産者の応援(地元経済への貢献)になります。
◆余り素材で学校をきれいに!小学生に学びの機会を提供
塗装会社-小学校
・AddWall 上山浩之さん
・少林寺小学校 阿部仁先生
AddWallの業務で施工時に余った塗料を使用し、少林寺小学校の4年生が校庭にある鉄棒を塗り替える体験型授業を実施。余り素材を活用してごみを減らすことや、遊具を手入れして長く使うことの必要性を学び、SDGsについて考えるキッカケになりました。
●上山さん
産業廃棄物として処理するだけだった余り塗料を、子どもたちの学習に役立てることができて良かったです。初めてできれいにペンキを塗るのは難しかったと思いますが、楽しみながら取り組んでくれました。体験を通して塗装という仕事にも興味を持ってもらえればと思います。
●阿部先生
コロナ禍で失われた、子どもたちが社会とつながる機会を増やすため、地元企業にご協力いただき、積極的に体験型授業を開催しています。物を大切にすることや、ごみを出さないようにすることが、なぜ重要なのかを実感できる他、さまざまな職業や職人さんの技術にふれることで子どもたちの職業観も育まれます。
●参加した子どもたち
「ムラにならないように塗るのが難しかった。」
「鉄棒がきれいになってうれしい。」
◇《あなたもできる!》社会課題をみんなにシェアして参加
地球がどのような課題を抱えているのかを知り、当事者意識を持つことも、大切な取組の一つです。
◆余り素材を価値あるものへ!jidai project
かばん制作会社-消防局紡績会社
・消防局 藤本慎也
・waji 菅野裕樹さん
・比楽紡績 比楽一郎さん
プラットフォームに参加するさまざまな企業・団体から提供された廃材や廃棄品を使い、wajiが新商品を開発する「jidai project」。これまでに比楽紡績が提供したテニスボール開発時の試作フェルト生地や消防局の消防用ホースなどが、価値ある製品へと生まれ変わりました。
●菅野さん
フェルトのビビッドな黄色を生かしたファッショナブルなバッグ、ホースの耐久性の高さを生かしたアウトドアバッグなど、素材の持ち味を生かした商品作りを心掛けています。アップサイクル品を気軽に購入してもらえるよう、価格を抑える工夫もしています。
●比楽さん
糸や布を扱う周辺企業にもプロジェクトを紹介しています。今後もこの縁を大切に、楽しみながらSDGsに取り組んでいこうと思います。
●藤本
火災現場で使う消防用ホースや防火衣がバッグになるという発想は、私たちだけでは出てこなかったと思います。通常業務では関わることのない、職人さんたちとSDGsについて考える機会を得たこと自体が貴重な経験です。
販売場所:waji
◇《あなたもできる!》エシカル消費で参加
商品を買う時に、安さ・便利さだけで選ぶのではなく、人や環境に優しい物なのかを考えてみましょう。
問合せ:さかいSDGs推進プラットフォーム事務局
【電話】340-2179
【FAX】222-9694
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