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自治体の皆さまへ

ご存じですか?障害者グループホームの暮らし

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大阪府堺市

市では、重度の障害がある方を受け入れるグループホームに対して補助を行うなど、地域の暮らしの場としてのグループホームの整備を進めています。市内には約300カ所のグループホームがあり、1,000人を超える障害のある方が生活しています。

グループホームは、障害のある方が食事や入浴の介助など、生活に必要な支援を受けながら、住み慣れた地域で暮らすための施設です。普段、関わる機会のない方も、ぜひその暮らしぶりを知ってください。

■吉井さん
中度知的障害があり、日常生活に援助が必要であるため、「コスモスケアホームせんぼく『みらいホーム』」に入居。日中は「ふれあいの里かたくら」でみそ製造などに従事。趣味は音楽。

■由紀子さん
身体障害があり、日常生活全般に介護が必要で、同居する家族の高齢化もあり、「グループホームのぞみ『あけぼの』」に入居。日中は「堺あけぼの園」で型染めなどの授産製品づくりに従事。趣味は映画鑑賞。

◆吉井さんの1日のスケジュール
6:30 起床
7:00 朝食
10:00 「ふれあいの里かたくら」に通所
事業所では80人ほどの利用者がみそやわらび餅づくりの仕事やサークル活動をしています。
12:00 昼食
16:10 帰宅
手洗いや検温、その記録など自分でできる事は行い、スタッフと健康チェックをします。
17:30 夕食
夕食は17:30~19:00の好きなタイミングで取れます。前後にリビングダイニングでくつろぐことも。
18:00 入浴
20:00 自室でスポーツ観戦や歌番組視聴
野球やサッカーの試合を見るのも好きです。
22:00 就寝

◆由紀子さんの活動アルバム
※詳しくは広報紙P5をご覧ください。

◆スタッフのサポートを得ながらお話を伺いました
〇ホームでの過ごし方を教えてください
吉井さん:帰った後に体温を測る、食器を片付けるなど、自分でできる事は自分でするように頑張っています!自分の部屋では大好きな歌謡曲やポップスの動画を自由に見ながら過ごせるのがとってもうれしいです。

〇事業所での仕事について教えてください
吉井さん:みその製造・加工をしています。大豆から仕込み、熟成しておいしくできたみその計量や包装をして、納品までしています。たくさん売れて、納品先で「おいしいよ」と声を掛けられるとめっちゃうれしいです!

〇休日の過ごし方を教えてください
吉井さん:ガイドヘルパーさんとカラオケや買い物、和太鼓サークル「どん舞」の練習に出掛けます。演歌からポップスまで、何でも歌うのが大好き!自分の部屋でもテレビや動画を見て、踊りながら歌って楽しんでいます。

〇「どん舞」での活動について教えてください
吉井さん:障害がある仲間たちが参加する和太鼓サークルで、10代の時から20年以上楽しく頑張っています。大きなイベントで発表する事も多く、うまく演奏できた時は「よっしゃー」とガッツポーズが出ます!

〇ホームに入居された経緯を教えてください
由紀子さん:家族と自分自身が無理なく自分らしく暮らしていくために、グループホームへの入居を希望していました。「あけぼの」には10年以上支援してくれているスタッフさんがいて、安心して生活できると思いました。

〇ホームでの暮らしの良いところは?
由紀子さん:自分の部屋に冷蔵庫やテレビを置いて、実家と同じようにしました。スタッフさんは優しくて家族みたい。楽しく暮らせてうれしいです。また、女性同士の介護も安心です。

〇事業所での仕事や活動について教えてください
由紀子さん:「堺あけぼの園」には昔から一緒に仕事や活動をする友人もいて、いきいきと過ごしてします。型染めのバッグなどの授産製品は、お客様のオーダーに合わせて
作ることもあり、喜んでもらえるとうれしいです。

〇今後の夢や、やってみたいことを教えてください
由紀子さん:コロナ禍でガイドヘルパーさんとの外出が難しかったこともあり、週末は実家に帰っていましたが、今後は週末もホームで過ごせるようにしたいですね。映画鑑賞やショッピングなどにも、どんどん出掛けたいです。

◆スタッフの声 中村さん
〇行動の裏にある思いを理解し、円滑な共同生活をサポート
吉井さんの他の入居者への気遣いや、ホーム内での自分の役割を果たしたいという思いに寄り添い、安定した環境でのびのびと暮らしてもらえるよう支援しています。
親の急病などで縁もゆかりもない土地で暮らさざるを得ない人もいます。生まれ育った土地や職場の近くで暮らし続けるためにグループホームが必要であることを、まずは知ってもらいたいです。

◆地域の方の声 小林澄子さん、光夫さん
〇障害のある方が安心して生活できる場所を提供し応援したい
各地で障害者施設を建設する場所が不足していることをテレビで知り、何かできないかと思っていました。数年前に施設の方がグループホームの土地を探していると聞き、田んぼを潰して土地を提供しました。散歩や地域のイベントの時に声を掛け合うなど日常の交流もあります。障害者グループホームの必要性を知ってもらい、入居者はもちろん、ご家族も安心して暮らせるように、地域の皆で応援していきたいです。

問合せ:障害支援課
【電話】228-7411
【FAX】228-8918

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