令和5年度の決算見込みがまとまりましたのでお知らせします。詳しい決算状況は10月ごろに市ホームページに掲載します。
※グラフの数値は、四捨五入のため、計算が合わないことがあります。
■一般会計の収支
一般会計は、行政の基本的な経費を、市税などを主な財源として経理する会計です。
◆実質収支は黒字
実質収支は、累積の黒字か赤字のことで、年間収入から年間支出を差し引いて、次の年に繰り越して使うお金を除いた額で、72.7億円の黒字です。
◆単年度収支は赤字
単年度収支は、令和5年度の実質収支から令和4年度の実質収支を差し引いた額で、3.9億円の赤字です。
◆歳入歳出はコロナ禍前と比較して高い水準
新型コロナの5類感染症移行の影響などにより、歳入と歳出の両方が令和4年度から減少しましたが、物価高騰対策の実施や福祉サービス関連経費の増加により、引き続き高い水準です。
■基金の状況
基金は家計でいう貯金のことです。
◆基金残高は増加[昨年度比71億円増]
減債基金は、将来の借金返済のため、その他の基金は、職員の定年延長に伴う退職手当の平準化のためのお金を基金に積み立てたことなどにより、令和4年度から増加しました。
■市債の状況
市債は家計でいう借金のことです。
◆市債残高は減少[昨年度比66億円減]
臨時財政対策債は、国からの交付金が不足する場合に自治体が借りることができるお金です。返済に必要なお金は、後に国が負担します。
臨時財政対策債の残高が増加した一方、それ以外の市債残高が減少したことにより、市債残高全体としては減少しました。
■経常収支比率
経常収支比率は、毎年常に支払わなくてはならないお金が、市税など毎年常に入ってくるお金に占める割合です。
◆経常収支比率は昨年度に引き続き100%超え[経常収支比率が高いほど、自由に使えるお金が少なくなる]
令和4年度は令和3年度の国からの交付金を活用して臨時財政対策債の発行を抑えたため、割合が上昇しました。
令和5年度はその影響はなくなりましたが、地方交付税などの歳入が増加した一方、福祉サービスなどの歳出も増加したため、100.9%と依然として高い水準となりました。
■堺の財政状況
・令和5年度決算見込みは、単年度収支が令和2年度以来の赤字、経常収支比率は依然として高い水準になりました。
・基金全体の残高は増加しましたが、職員の定年延長に伴う退職手当の平準化のための積み立てなどを除くその他の基金は、令和4年度より減少しており、引き続き厳しい財政状況にあります。
・今後も人件費や福祉サービス関連経費などの増加が見込まれることから、財政の持続性の確保に向けて、継続して取り組みます。
問合せ:財政課
【電話】228-7471
【FAX】228-7856
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