■11 少し昔の暖房器具
冷え込みが厳しい季節になると、エアコンやストーブなどの暖房器具が欠かせませんが、少し昔の時代ではどのように冬の寒さをしのいでいたのでしょうか。
「安全こたつ【写真(1)】」は、寝る時に布団の足元に入れて暖を取る道具で、大正時代に普及しました。寝ぼけて蹴っても火事にならないように、中にある火入れが回転する仕組みでした。コロコロと転がるので、コロコロこたつとも呼ばれます。
「電気あんか【写真(2)】」も同じ用途の道具で、昭和時代に普及しました。電気式なのでより安全で、温度調節も可能でした。可愛らしいカマボコ型のフォルムにも注目です。
堺市博物館には、埴輪(はにわ)や屏風(びょうぶ)など長い歴史がある文化財だけでなく、近現代の暮らしを後世に伝える道具も資料として所蔵しています。これらの道具から、かつて堺でどのような生活が営まれていたのか想像していただけたら幸いです。
もっと深く知りたい方は、堺市博物館企画展「堺のくらし大百科」(1月7日~3月2日)にぜひお越しください。1月18日・3月1日14時からは展示品の解説もあります。
※写真(1)~(2)は広報紙P.6をご覧ください。
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