今年度のニシプロA班は、区民が体験や見学を通して地元の伝統産業を知り、身近に感じることで「西区をもっと好きになってもらいたい!」という思いから、西区に伝わるものづくりを取材しました。
〇ニシプロって何?
西区を住みたい・住み続けたい地域にするため、区役所若手職員が区の魅力を再発掘するプロジェクトチームだよ!
▽和晒(わざらし)[角野晒染]
豊臣秀吉の時代、木綿栽培と和晒生産に必要な自然条件に恵まれていた津久野を中心とする石津川流域で生産されるようになりました。
〈生機(きばた)〉
面状の布である生機を35時間煮て、不純物を取り除き、和晒が完成します。
〇令和6年7月号で紹介した浪華本染め(注染)とは異なる”雪花絞り”を体験!
和晒を三角形に折り畳み、角を染料に浸けて染める雪花絞り。
「染料の中に落とさないよう慎重に…。」
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浸ける深さや色を変えると雰囲気が全く違う作品に。和晒は肌触りが良くて、洗っても色落ちしにくいのが魅力です。
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世界に一つだけの手ぬぐいが完成!
和晒が西区の伝統産業として知られていないことが多く、もっと広く知ってもらいたいという思いから体験工房をオープンしました。海外からも体験に来てくれ、日本旅行の思い出に西区の伝統産業に触れてくれたことを嬉しく感じます。手ぬぐいだけでなく着物なども絞り染め体験することができます(事前相談必要)。どなたでも簡単にできますので、ぜひ体験に来てください。
角野孝二さん
体験はこちら(本誌1ページにQRコードを掲載しています)
▽堺打刃物[中川打刃物]
堺の伝統産業といえば皆さんがよく知る堺打刃物。
西区出身の中川悟志さんは最年少で伝統工芸士となり、西区の工場で打刃物を作っています。
〇鍛造工場へ見学に行きました!
ハンマーで叩く大きな音と振動、火花が飛び散り迫力満点。
「中川さんの素早い動きであっという間に叩き伸ばされていく包丁に見入ってしまう!」
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分業制で鍛造のあと、研ぎと柄付けをして丁寧に仕上げるんだって。
高校生の時にアルバイト先で出会った師匠に憧れ、堺の伝統産業を職業にしようと決意しました。若い世代で伝統産業を盛り上げるためにInstagramで国内・世界に向けて発信を続けています。
今の目標は、世界各国で堺打刃物の魅力を伝えるイベントを行うこと、市民の皆さんに堺打刃物を使ってもらうことです。
堺打刃物を身近に感じてもらうため、鍛造工場の見学もできますので、ぜひ来てみてください。
中川悟志さん
見学はこちら(本誌1ページにQRコードを掲載しています)
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問合せ:西区役所政策推進室
【電話】275-1926
【FAX】275-1915
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