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ほっとタイムエッセーVol.108

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大阪府大東市

■ロボコンの世界大会で金メダル!!~人に寄り添うものづくりが評価され~
川中新町 水谷風花さん

昨年11月にドイツで行われたロボットの国際コンテスト「ワールド・ロボット・オリンピアード」(WRO)で金メダルを受賞した水谷さん。本市に住む中学3年生だ。WROは8~19歳を対象としたロボットコンテストで、年齢や課題に応じ部門が分かれている。水谷さんが参加したのはテーマに沿ったロボットを自由に開発する「フューチャー・イノベーターズ」のジュニア部門で、昨年のテーマは医療、災害、家事支援のいずれかの分野における社会課題を解決するロボットの開発を競うものだった。

▽きっかけは「思いやり」
お薬管理ロボット「Pal(パル)」は水谷さんが所属する追手門学院追手門中学校ロボットサイエンス部のメンバーとペアで開発した、医療現場などで患者の代わりに薬を出してくれるロボットだ。2人とも祖母が病気を抱えており、複数の薬を苦労して飲んでいる姿を見ていた。「患者や医療従事者の負担を減らしたい」と同じ思いで開発に至ったという。Palは技術だけが評価されたわけではない。簡単なあいさつなどの会話ができたり、患者の声の調子で医師や家族に健康状態を報告したりと、人に寄り添った「思いやり」の部分も大きく評価された。

▽何にでも挑戦!
水谷さんは幼少期からさまざまなことに興味を持って取り組んできた。大東中央幼稚園に入園後バレエや絵画などを習い始め住道南小学校に通い始めてから卒業までも続けた。また、小学校5年生の誕生日にロボットを買ってもらい、6年生になればプログラミング教室にも行った。どれも水谷さんが自らやりたいと言って続けてきたという。

▽アニメが好きな普通の中学生
世界で素晴らしい功績を残した水谷さんだが、ロボット制作のみに没頭しているわけではない。「休日はアニメを見たりマンガを読んだりします。特に好きなアニメは『僕のヒーローアカデミア』で、ほかの少年漫画などもよく読んでいます。休日も部活がありますが、友達と遊びたいな…と思うときもあります」無邪気に話す水谷さんは普通の中学生となんら変わりない。
ロボットや少年漫画への興味は兄の影響もあるという。お兄さんとは仲が良く、市内にあるラーメン屋「小麦の星」や定食屋「旬らく楽」に連れて行ってもらうようだ。
「将来はものづくりや機械に関わる仕事をしたい、もっとさまざまなことを経験して視野を広げたい」と話す水谷さん。将来の活躍が楽しみだ。

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