文字サイズ
自治体の皆さまへ

人権のひろばVol.281

34/43

大阪府大東市

■女性特有の不調に対する理解~知ることから思いやりにつながる~
女性は、平均10歳~15歳くらいで初潮を迎えてから、人生の長い期間を女性ホルモンと付き合って生きていきます。
月経のたびに、頭痛や吐き気、集中力がなくなるなどの症状に悩む人がいます。特に出産の前後に起こる女性ホルモン分泌量の乱高下は、「マタニティブルーズ」や「産後うつ」の原因と言われています。また閉経前後には、更年期障害に悩む人も多くいます。

女性ホルモンによって起こる心身の不調が、理解されにくい原因は二つあります。一つは、女性ホルモンが目に見えないことです。友人がけがをして血を流していたら「痛いだろう」と想像し労わることができます。しかし、女性ホルモンは目に見えないため周囲だけでなく、本人も女性ホルモンが原因だと気づかない場合があります。
もう一つは、「女性特有の不調」について話すことが恥ずかしいという風潮があることです。女性ホルモンは、個人差があるにせよ女性の体の中で確実に作用し、時には助け、時には苦しめ、その苦しみをやわらげる薬も開発されています。男女問わずよく理解し、賢く付き合っていくことが重要ではないでしょうか。
パートナーや、友人、同僚がいつになくボーっとしていたりイライラしたりしているように見えるときは、正面から受け止める前に、彼女のいつもの様子を思い出し「もしかしたら調子が悪いのかな…」と想像してください。
そして女性自身も「自分の心身」と向き合うことが大切です。月経前はイライラしてしまうから気を付けよう、いつもより早く寝て休息しよう、かかりつけの婦人科に相談しようなど、自分を労わりましょう。そして周囲の大切な人たちに伝え、時には甘えてみましょう。双方の一つひとつの積み重ねが女性特有の不調に対する理解を深めていくことにつながるのではないでしょうか。

「人権のひろば」に対するご意見、ご感想は秘書広報課または、人権室までお寄せください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU