読書の秋。
心に残る一冊や、本にまつわる思い出を聞きました
◆梅田在勤・会社員 飯田歩さん(40代)
TikTokで300万回再生された話題の絵本、はせがわゆうじさんの『もうじきたべられるぼく』に号泣。「ぼくはうしだからもうじき食べられる」という運命を受け入れた仔牛を描いた本で、1ページ目から涙が止まりませんでした。チーズ販売に従事していることもあり、牛への愛情は誰にも負けない私からの超オススメの一冊です。
◆中之島在勤・会社員 長沢美津子さん(50代)
東京から転勤してきて2年半、本が関西を知る手がかりになりました。地域の雑誌はもちろん、歴史小説に出てくる地名も街を身近に感じさせてくれるし、書店のイベントに参加すれば、生きた情報が得られます。また、私は料理が好きで、専門書を扱う千日前の波屋書房は以前から憧れでした。こちらに来てお店を訪ねることができ、なにわ野菜の本を買って、辻馬車の絵のカバーを掛けてもらいました。
◆中津・本の部屋Ton ton運営 安田京子さん(60代)
子どもの頃、夕飯の後、父と散歩がてら街の本屋さんに行くのが日課でした。書棚から本を手に取っての立ち読みで、お気に入りを見つけて買ってもらうのが楽しみでした。装丁や文章の一節で本を選ぶ、今の私の読書の原点です。あの時見つけてワクワクした「コンチキ号漂流記」は今また読みたい一冊です。
◆西天満在学・学生 山中翔太さん(20代)
大学で知的財産について学んでおり、その一環として埋もれた小説の復刊とシェア型書店「水野ゼミの本屋」の経営を行っています。学業と並行して慣れない実店舗の維持管理には苦労が絶えず、赤字経営の日々です。それでも本を通じて様々な人と出会うことができる機会があるのは楽しいことです。街から書店が無くなっていく昨今、みなさんの読書に少しでも役立てば幸いです。
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