地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。
◆特定非営利活動法人 Sunny ones(サニーワンズ)
◇障がいがあってもなくてもみんなが輝ける社会に
障がいのある子どもや子育て中の家族に寄り添い、サポートしようと関西を中心に活動しています。
始まりは2012年、理事長の瀧澤美紀さんの娘がダウン症と診断されたのがきっかけでした。「とにかく育てなければと必死で」。同じ境遇の人に会いたいと保健師に懇願し、4人での対面が実現しました。話は尽きることなく、「来月、ランチしよ」。その仲間は半年で20人ほどに増えました。ダウン症の人は21番目の染色体が通常より1本多い3本あることで「321」、そして太陽のように輝いてほしい、そんな思いを込め「Sunny ones」を発足しました。
18年に法人化し、障がいの有無や種類を問わない活動へと幅を広げました。0歳から11歳までの子どものいる約80家族が在籍。月1回、北区社会福祉協議会で開く定例会は出入り自由で、悩みを語り合ったり情報交換をしたり。バーベキュー、クリスマス会などのイベントも盛んです。瀧澤さんは「同じ境遇でなくても、同じ気持ちの人が集まり、面白いことをしようと広がってきた10年」と振り返ります。
最近、気掛かりなことがあります。コロナ禍でオンラインが浸透し、人に会わなくてもできることが増えました。SNSの中で子育てのネガティブな情報ばかり受け止めて、追い詰められている人がいるのではないか、と。
11歳になった娘は地域の小学校でゆっくり成長し、「私も不自由はあっても不幸と感じたことはありません」と瀧澤さん。「それは仲間がいたからです。だから一人で抱え込まず出てきてほしい。何でも相談してほしい」と話しています。
目標3:すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
SDGsチャレンジ 周りのいろんな人と接してみよう
【メール】nposunnyones@gmail.com
【ホームぺージ】https://nposunnyones.com
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