◆いちご農園 伊致寐姑司(いちびこつかさ) 浩仁郎(こじろう) 松下浩太郎さん
◇あなたの夢は?
・北区の子どもたちにいちご狩りを体験してほしい
北区に住みながら奈良に通い、県の特産品で高級ブランドいちご「古都華」の栽培を始めて1年足らずで、大和郡山市の立毛(たちげ)品評会で特賞を受賞しました。
生まれも育ちも菅北地域です。菅北小学校でPTAの副会長を務めたのが7年前。それを機にふれあい喫茶などの地域活動に関わる中で、人とのつながりの大切さを実感しました。
奈良の「やすむら農園」のいちごの大ファンだった松下さん。一念発起し、奈良県北部農協振興部に相談し支援を受け、昨年4月いちご農家に転身しました。ビニールハウスや苗を育てるための施設を設置できるよう整地に取り掛かると同時に、いちご作りの修行を開始。苗を9月中旬に本圃に定植し、収穫を迎えたのが12月中旬です。「初めてのいちごは全然美味しくなくて。でも、奈良の皆さんの惜しみないアドバイスや応援のおかげで、美味しいいちごを作れるようになりました」
ロボット技術やICTなど最先端技術を活用し、ビニールハウス内の環境を24時間外出先でもスマホで確認します。「農業をスマート化することで、随分作業がラクになるんです」。とはいえ、収穫はもちろん病気や害虫のチェックは手作業です。毎日奈良に通い、夜明け前から収穫や納品の準備、苗の状態に応じた手入れなどを行います。
立毛品評会は栽培管理や生育状態など幅広い観点で評価されます。味や香り、大きさや色艶も折り紙付きの甘くて美味しいいちごは様々な地域活動にも使われています。先日、キムラフルーツ阪急うめだ本店での販売も決まりました。地域活動などで培ったつながりが、松下さんの活動を広げています。
「鈴なりのいちごを運び込み、北区の子どもたちにいちご狩りを体験してほしい。農業に触れることで、職業の選択肢を増やせれば」。将来は農業を福祉と連携させ、障がいを持つ人々が就農できるソーシャルファームを作りたいと思っています。
◇北区の魅力は?
応援してくれる人が沢山いるまち
Instgramはこちら
※詳細は本紙をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>