◆地域活動支えた大正のモダン建築
豊崎東会館は、認知症カフェや子どもたちの居場所として地域活動を支え、地域の方に親しまれてきました。2階の講堂では食事交流会などが開催され、大勢の人が集える場所でもありました。
大正15年に完成した鉄筋コンクリート造の建物は、もとは「心華国民学校」という女子の職業訓練学校。「大大阪時代」を象徴するようなモダンな外観で、階段の手すりなど内装にも当時の意匠を残しますが、同一敷地内のもと大淀寮等とともに、いよいよ解体されます。
豊崎東地域活動協議会会長の木野安雄さんは、地域の歴史を伝える活動も行っています。会館の歴史を振り返り、木野さんは話します。「大阪の福祉の変遷を伝える歴史的な建造物だった。こういう建物があったことを子どもたちに語り継いでいきたい」
豊崎東会館ともと大淀寮等の跡地の一角には新たな地域集会施設が建設され、豊崎東地域の地域活動にも使われる予定です。
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