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中之島に小中一貫校が開校 広がる地域の輪

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大阪府大阪市北区 クリエイティブ・コモンズ

■マンション住民・保護者巻き込み
堂島川と土佐堀川に囲まれ、オフィスビルや文化施設が立ち並ぶ中之島に4月、小中一貫校が開校しました。市内中心部に高層マンションが相次いで建設されており、中之島地域でも子どもの数が増えています。マンションの住民や、学校に通い始めた子どもと家族を巻き込んだ地域の輪が広がり始めています。

◆若い世代と地域のつながりできれば
3月17日、京阪電車大江橋駅の特設会場で開かれた「ワクワク中之島」。親子連れらがバザーやジシン本サポーターとの防災グッズ作りを楽しみました。2月に続き2回目の開催です。主催した「中之島RING」の勢田紘子さんは長女が新しい小学校に入学したばかり。「3回目は学校でできたら」と話します。
6年前、岸和田から中之島のマンションに引っ越してきた勢田さんは「誰がどこに住んでいるかわからない、人の見えない地域やな」と感じたそうです。マンションのキッズルームやイベントなどを通じて少しずつ子育て仲間をつくり、中之島連合振興町会(町会)にも加入。マンション住民や若い世代と地域のつながりができれば、と「ワクワク中之島」を開きました。

◆10年で人口2.5倍 地域特有の防災探る
防災の取組も変わろうとしています。学校も集会所もない中之島地域では、市立科学館で避難所を開設する訓練などを続けてきました。人口はこの10年で2.5倍になり、ほとんどがマンション暮らし。町会の災害救助部長の室谷亮哉さんは「家屋が倒壊して避難所へ、という従来の想定と異なる、この地域特有の防災を考えていかなくては」と話します。
能登半島地震の後、地域の高齢者から「マンションが大丈夫でも不安で一人でいられない」との声を聞きました。「そこを支えるために、まずはマンション住民とどう関わりをつくっていくか。みんなでアイデアを出し合いながら進めたい」
勢田さんは作業療法士として、家に閉じこもって体調を崩す高齢者を見てきました。「元気なうちから体を動かしたり、健康相談したりする場ができればいいですね」
様々な課題と期待を持ち寄って、学校での月に1回のまちづくりミーティングが始まります。

◇お餅つきなど楽しいイベントも
・中之島連合振興町会会長 依田均さん
この10年でマンションが増え、多くの方に地域イベントに参加いただくようになりました。ラジオ体操、お餅つき、ミニ四駆グランプリなど、町会が企画する楽しいイベントもたくさんあり、イベント単体でお手伝いいただける方も募集しています!

◇地域と子ども・保護者をつなぐ場に
・中之島小中一貫校校長 楠井誠二さん
学校のなかった地域だけに、多くの方から「楽しみにしてたんや」と声を掛けていただきます。外から直接入れる多目的室や、陶芸の設備などもあるので、地域の方にできるだけ使っていただきたいと考えています。学校が、地域と子ども・保護者をつなぐ場になればいいですね。

SDGsアイコン:11 住み続けられるまちづくりを

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