新旧様々な“推しスポット”がある北区!最新情報と共にお伝えします
■歯神社(はじんじゃ)
場所:角田町2-8
歯神社ホームぺージ
【HP】https://www.hagamisan.com/
◇水害の「歯止め」転じて「歯痛止め」に
JR大阪環状線の高架脇、ショッピングモールの向かいに、朱塗りの鳥居が立ちます。鳥居には「歯神社」とあり、「はがみさん」として親しまれてきました。社殿の前に、しめ縄が掛けられた丸い石が置かれ、この「なで石」をなでて痛い所を触ると歯痛が和らぐのだそうです。
神社の由緒によると、元は地域のお稲荷さんでした。江戸中期、淀川の決壊による水没の危機を御神体の巨石が防いだことから「歯止めの神様」として慕われ、いつしか語呂合わせで「歯痛止めの神様」に。明治時代に、近くの綱敷天神社の末社に加わり正式な神社になりました。大阪大空襲の火の手も「歯止め」したと伝わり、社殿や御神木のイチョウは戦前のものです。
◇6月4日の例祭で歯ブラシ授与
綱敷天神社禰宜の白江秀知さんは、「参拝者は歯に関係する仕事の人が多いものの、老若男女、外国の方も歌手の方も参られます。誰しも歯の悩みをお持ちなんですね」と話します。
例祭は6月4日です。でも「虫歯予防デーができる前からこの日だったと言われています。田植えの関係でしょうか」と白江さん。
午前11時からの神事の後、メーカーから奉納された歯ブラシが先着100人に授与されます。実は、初めての国産歯ブラシは大阪で作られ、今もそのシェアは日本一。ある意味、大阪らしいお祭りです。
・「おかげで空襲を免れた」と今でもおっしゃる方や、「幼い頃、両親となで石をなでに来たから」とお子さん連れで参られる方もいて、代々の思い出を重ねられる場所です。大切に残して、これからも思い出をつないでいきたいですね。
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