■頭を使う 体を整える 心を動かす
「暑いけど元気?」「〇〇さん来てはらへんねぇ」「また聞いとくわ」…。7月下旬、大淀東地域の「はつらつ脳活性化教室」は、そんな会話から始まりました。
いきいき百歳体操と脳活性化レクリエーションを組み合わせた「はつらつ脳活性化教室」は、北区オリジナルの認知症予防プログラムです。「頭を使う」「体を整える」「心を動かす」の3要素を、バランスよく、効果的に取り入れています。
◇突っ込みあり、拍手あり
大淀東地域の教室は毎週火曜日に開催され、参加者は約30人。研修を受けた「はつらつ脳活性化サポーター」8人が運営し、当番制で受付や司会を担当します。サポーターは全員地域の人。地域福祉コーディネーターや北区役所の担当保健師も支援しています。
まずは、手足に重りを付けて約30分間の百歳体操。「イチ・ニ・サン・シ」と声を合わせます。
次は脳活性化プログラムに取り組みます。4種類を週替わりで行います。この日は「思い出の歌」。当番の岸本恒夫さんが選んだのは「もみじ」の輪唱です。「8月7日は立秋。紅葉が思い浮かびませんか」と話すと、「暑うて思い出されへんわ!」と突っ込みも。練習を繰り返すうち、「頑張ろう!」の声が飛び、成功すると拍手が沸きました。
◇宿題届けたコロナ禍
運営責任者の木下眞弓さんは「来た人に楽しいな、と思ってもらえるよう、みんなで相談してやってます。一人暮らしの方もいるのでつながり続けたくて」。コロナ禍で開催できなかった時期は、1か月分の宿題を作って参加者の家に持って行き、翌月、解答と次の宿題を届けました。年末年始の休み前には、手作りのクリスマスカードに次の開催日など告知を入れて渡します。
毎週顔を合わせる教室には、地域を見守り支える役割も。大淀東地域社会福祉協議会の会長を務める岸本さんは、「サポーターは話をしながら参加者の状態を見ています。教室の後のミーティングで気になる方の情報を共有し、必要なら別の支援につなぐ。そんな場になっている」と話します。
「研修を受けてみたらいつの間にかサポーターに…」と笑うのはマンションに越してきた山根なみ子さん。近年、大淀東地域にも大型マンションが増えました。木下さんは「ずっと住んでる者には、引っ越してきた方とどうつながればいいかが分からない。新しい人脈はありがたいです」。
「はつらつ脳活性化教室」に参加されたい方や、地域で教室を立ち上げたい方は是非、健康課にご相談ください。
SDGsアイコン:3 すべての人に健康と福祉を
◆2か月間限定!はつらつ脳活性化教室(無料・要申込)
週1回、北区保健福祉センターで行う2か月間の教室で、楽しく認知症予防に取り組んでみませんか?
日時:
・10月24日(木)・31日(木)
・11月5日(火)・15日(金)・21日(木)・28日(木)
・12月4日(水)・12日(木)・19日(木)
10時~11時(全9回)
※原則6回以上受講
場所:北区保健福祉センター2階(北区役所内)
対象:区内在住の65歳以上で介護保険を利用していない方
定員:25名(申込先着順)
申込:9月4日(水)~ 電話・窓口にて受付
申込・問合せ:健康課(1階12番窓口)
【電話】06-6313-9968【FAX】06-6362-1099
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