[城東区×SDGs]
11 住み続けられるまちづくりを
■今月は、城東区で活動されている更生保護団体についてご紹介します。
更生保護は、罪を償い再出発しようとする人たちの立ち直りを導き、助け、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ仕組みです。その活動は、保護司などの更生保護ボランティアと呼ばれるさまざまな方々が、それぞれの特性を活かし、法務省が所管する地方更生保護委員会や保護観察所と連携しながら、幅広く展開されています。城東区には4つの更生保護団体があり、それぞれの立場で、犯罪や非行を防止するとともに、犯罪や非行をした人が再び受け入れられる「誰一人取り残さない社会」の実現に向けて活動されています。
●城東地区保護司会
更生保護女性会、BBS会の皆さんとともに、各中学校の校門前で実施されている「あいさつ運動」は今年で18年目を迎えられました。
また、毎年7月の「社会を明るくする運動」の強調月間・再犯防止啓発月間では、区内小中学校からの作文コンテスト募集、中学生から募集した標語を立て看板にして各地域に掲出されたり、区役所での懸垂幕・のぼりの掲出や標語の展示、区内2カ所で街頭啓発を行っておられます。
●更生保護女性会
地域社会から非行や犯罪をなくし、過ちに陥った人たちの立ち直りを支援する全国組織の女性ボランティア団体です。地域の実情に即した非行問題を話し合うミニ集会のほか、子育て支援活動への取組み、更生施設や矯正施設への訪問や城東まつりへの参加等、年間を通してさまざまな活動をされています。女性ならではの視点で過ちを犯した人、犯しそうな人に寄り添い「おせっかいおばさん」と言われようとも誰一人取り残すことなく更生の後押しをしていきたいとおっしゃっていました。
●BBS会(Big Brothers and Sisters Movement(びっぐ ぶらざーず あんど しすたーず むーぶめんと))
兄や姉のような身近な存在として接しながら、子どもたちが健全に成長できるよう支援し、犯罪や非行のない地域社会の実現をめざす青年ボランティア団体です。鶴見緑地でバーベキューやスポーツなどのグループワーク、野江水神社で行われているだんじりばやし教室のお手伝い、また非行、ひきこもり、不登校などの少年をサポートする「ともだち活動」をされています。
●協力雇用主会
犯罪や非行をした人たちの自立と社会復帰に協力し、手を差し伸べようとする民間の事業主の会です。城東区内に拠点を置く協力雇用主が一体となって、城東地区保護司会や他団体と連携し、城東区内の就労支援を充実させることにより区内の再犯防止をより一層進めることにより、地域の安全安心なまちづくりにつながるよう活動されています。
立ち直りを地域で支えるためには、まずは皆さんに知っていただくことが必要です。立ち直ろうとしている人たちをご理解いただくとともに、温かい心で更生保護に熱心に取り組んでおられる地域の方々や団体の活動を知っていただき、区民の皆さんが更生保護活動への理解を深めていただけたらと思います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>