12月10日は 世界人権デー・12月4日~12月10日は 人権週間 です。
人権 という言葉を聞いて、とても大切なものだけど、何だか堅苦しくて難しいものと感じたり、自分には関係ないもの と思ったりしたことはありませんか?
人権とは すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利、人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利です。
だれにとっても身近で大切なもの、日常の思いやりの心によって守られているものではないでしょうか。
人権は堅苦しいものでも難しいものでもありません。今一度、人権について誰かのことではなく、自分のこととして考えてみませんか?
●人権展 開催への足跡
1983年2月21日、浪速区と大正区の境を流れる木津川に架かる大浪橋の橋梁に、差別落書きが書かれているのが市民の通報によって発見されました。
この大浪橋差別落書き事件を機に、大正区民・行政が一体となって人権問題に取り組んできた歴史的経過を踏まえて、浪速区・西区・港区・大正区4区の人権に関する取組を一層推進するため、1994年9月に4区の人権啓発推進協議会で あらゆる差別の早期撤廃と人権尊重のまちづくりをめざす大正区民宣言 が採択されました。
現在は4区役所を主催とし 人権展 人・愛・ふれあいプラザ 協力者会議の協力を得て、毎年、人権展を開催しています。
●あらゆる差別の早期撤廃と人権尊重のまちづくりをめざす 大正区民宣言
私たちは皆、平和なまちで、社会で、しあわせに暮らしたい、人間らしく生きたいと願っています。
すべての人が、人間として尊ばれ、基本的人権が侵されることのない明るく住みよい社会の実現は、日本国憲法の精神であり、世界人権宣言の理念です。
いまや私たちは、国際的な人権尊重の潮流のなかで、新たに関西国際空港開港に伴って、急速な国際化時代を迎えようとしています。21世紀に向けた共同の社会づくりを進めるためには、世界的に人権の確立と法的整備が求められています。
しかしながら私たちのまわりでは、依然として部落差別をはじめ、障害者差別、女性差別、民族差別、難病など、さまざまな人権侵害が後を絶ちません。
人権尊重のまちづくりは、大正区民一人ひとりの自覚はもとより、家庭や職場、さらには地域社会において、あらゆる差別を しない、させない、許さない 不断の努力によって実現するものであり、そのことが私たちみんなに求められています。
ここに部落差別をはじめ、あらゆる差別の撤廃と人権尊重のまちづくりをめざし、全力をあげて推進すること宣言します。 1994年9月9日
大阪市浪速区人権啓発推進協議会 大阪市西区人権啓発推進協議会
大阪市港区人権啓発推進協議会 大阪市大正区人権啓発推進協議会
●大正区長からのごあいさつ
SDGsの理念に基づき 誰一人取り残さない 社会の実現に向け大正区では 健康で安心して暮らせるまち 大正 をめざして施策を推進しています。大正区では、障がい者手帳の所持者数も年々増加しており、何らかの支援を必要とする人が増えています。大正区民の方も障がい者の人権について関心が高いことから障がいのある人の人権を今年度のテーマの1つとしました。今回の人権展では、講演会など会場型の啓発と特設ホームページ等での取組を合わせて展開しています。人権について考えるきっかけにしていただければと存じます。
大正区民の皆さまがこの人権展を通じ、多様性からくる視点の違いなどを理解し、SDGsに掲げる人権が尊重される社会の実現に向けて、一歩踏み出していただくことを期待します。
●レッドハリケーンズ大阪 メッセージ みんなが共に輝く未来社会にトライ
大正区のみなさま、こんにちは。
私達は、大阪市の南港を拠点に活動しているラグビーチーム、 レッドハリケーンズ大阪です。
ラグビーは多様性のスポーツです。レッドハリケーンズ大阪には、身長160センチメートルの選手や200センチメートルを超す選手。体重60キログラムの選手もいれば120キログラムの選手もいます。日本人以外にも、ニュージーランド、オーストラリア、トンガ、サモアなど、様々な国出身の選手がいます。それぞれが異なる文化や価値観を持っており、性格も十人十色です。
そんな多様性にあふれた中でも、お互いが尊重し合い、認め合うことでチームとして強い絆が生まれます。これは、社会の中でも同じことが言えると思います。日常生活でも お互いを尊重し、多様性を認め合う精神を持つことで、よりよい社会にしていけるのではないでしょうか。
最後になりますが、レッドハリケーンズ大阪は12月に新シーズンが開幕します。ラグビーで
大阪を盛り上げていけるようこれからも頑張ってまいりますので、熱い応援をよろしくお願いします。
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